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私達が帰ろうとした時だった。
ﾄﾗ｢え〜朝食を配るから。9番｣
そっか、今牢にいるのはクロノアさんだけだ。
クロノアさん、急いで!!
9｢かぁ〜(いびき)｣
いびきで何とか誤魔化そうとしてるみたいだけど、何故だろう、看守の謎の余裕を感じる。
ﾄﾗ｢9番...
7番とのランニングは楽しかったか？
｣
その瞬間、全身に寒気が走った。見られてたか...
6｢看守？どういう事ですか？｣
ﾄﾗ｢あれだ。牧場の隣を走っちゃダメだろ。それも、他の看守の所の囚人を連れて｣
8｢え？｣
6｢9番が走るわけ無くないですか？
そんな、『訝しんじゃって』｣
▽死神君が『訝しんで』をマスターした！
って、そういう事じゃなくて！
ﾄﾗ｢んなぁっはっはっはっ、そうかぁ〜。俺は、今どこにいると思う？｣
6｢え？どこだろう？｣
ﾄﾗ｢9番の部屋だ｣
謎の余裕の正体はこれだったか。
それにしても...私が脱走してることバレたのに、よくこんなに冷静でいられるな、私。
ﾄﾗ｢7番｣
7｢.....｣
ﾄﾗ｢7番。返事をしろ｣
7｢...はい｣
ﾄﾗ｢俺が、お前が脱走している事に気付かないと思ったか？｣
7｢はい...｣
ﾄﾗ｢...9番と一緒に来い｣
6｢ちょ看守、1回その9番の部屋から出て、1泊置いてまた見てみません？｣
ﾄﾗ｢分かった。じゃ、10秒だけ待ってみよう。7番はそこにいろ｣
9｢10秒ですかぁ...？｣
そう言いながら、クロノアさんは私の背中を安心させるようにポンポンと叩いて走っていった。間に合え...
ﾄﾗ｢
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1｣
9｢おはようございま〜す！｣
その時、トランシーバー越しにクロノアさんの倒れる音が聞こえた。
ﾄﾗ｢そして7番！今行くからな｣
私がその場にうずくまっていると、看守が来た。
ﾄﾗ｢7番は、処刑するから｣
7｢しょ、処刑...？｣
処刑って、あの処刑？
8｢なんでですか!?｣
ﾄﾗ｢元々、7番は何故隔離されたのか知ってるか？｣
7｢いえ...｣
ﾄﾗ｢裏を抑える為だって言っただろ？｣
え、ただ貴方の欲求の為に隔離されたと思っていたんですが。
ﾄﾗ｢所長はそれが気に入らないらしくてな。何でも、『多重人格は嫌い』だそうだ｣
所長の独断で処刑とかされるの!?
パニックに陥る私を、看守は力ずくで引っ張って処刑台に連れていった。
ﾄﾗ｢ここに乗れ。何か遺言はあるか？｣
私は看守を睨んでから言った。
7｢絶対、脱獄するから｣
ｰｰｰ
船引洋一様、リクエストありがとうございました！
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暇人( 。∀ ﾟ)バカ - 最高でした！今まで見た中でとても気に入った小説です！最後ものすごく気になりましたw (2019年2月15日 22時) (
レス) id: 6fc569b07b (このIDを非表示/違反報告)
白 - はちみつりんごぱんさん» season0.5出ましたよー！ (2019年2月9日 19時) (レス) id: 960a2594be (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - ダメだwww本当にクロノアさんの「おはようございまーす！」→斬られるのシーン好きすぎるw (2019年2月2日 1時) (レス) id: 04d36db411 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - これにて、season1は完結となります！次回作にご期待ください！ (2019年1月31日 19時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 霧雪@誤字王女@しましま語さん» コメントありがとうございます！実は、ここだけの話今日もとあるお話を追加しようと思ってます！それで霧雪@誤字王女@しましま語様の予想が合っているのか、判断していただければと思います！ (2019年1月31日 6時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年1月7日 22時
