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8｢取り敢えず、この小麦は要らないから捨てよ｣
7｢じゃあ私も。トマトのヘタとか要らないですからね｣
そう言って柵の向こうの下水に捨てた。ん？下水...
7｢8番さん、柵って素手で壊せましたよね？｣
8｢あ、はい。素手で壊せますね。ちょっと待って下さい。女性に壊させるなんてリーダーとしても男としてもダメですからね｣
7｢あ、あのリーダーですし、私に敬語使わなくていいですから...｣
8｢じゃあ俺も8番さんじゃなくてぺいんとでいいので！｣
6｢僕も敬語いらないし、死神って呼んで下さい！｣
9｢俺も、クロノアでいいよ｣
あ、名前言い忘れた。
7｢私も、Aって呼んでもらって大丈夫です｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢おーい、名前とか敬語の話じゃなくて、刑務作業しろよ｣
どうやら看守に聞かれていたようだ。私達はその声で静かになり、また柵の話題に戻った。
ぺいんとが柵を壊し始める。
8｢よし！じゃあ、俺が中に入って見て来るから、Aはここで看守が来ないか見張りしてて！｣
了解、と敬礼するとぺいんとは下水の中に消えた。
ﾄﾗｿﾞｰ｢囚人番号...7番と8番、問題ないか？｣
7｢.....今の所、問題ありません｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢何だ、その謎の間は。ってか、8番の声が聞こえないが｣
7｢8番は、只今集中して作業をしている為、声が出せません｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢そういう事か.....｣
良かった、何とか騙せた。と一安心した時。
ﾄﾗｿﾞｰ｢そうだ7､8番。今日は働きが良いことで、もうこの時間終わりにしよう｣
7｢だってよ、8番...｣
私は下水の方に目をやりながらその光景に驚いた。そこには、下水から必死に出ようとするぺいんとの姿が。どうやら、床が高かったようで、登れないらしい。
7｢えっと、8番は今ある分のパンを作り終えたいとの事ですので、私だけ先に出てもよろしいでしょうか？｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢別にいいぞ。出てこい｣
看守の指示通り、私が外に出るとそのまま看守は牢屋の方に歩き始めた。計画通り。
ﾄﾗｿﾞｰ｢では、先に入っててくれ。よし、他も刑務作業は終わりだ。今から行くからな、8番｣
8｢看守〜、助けて下さい〜！この小麦を捨てようとして木の柵を壊したら、足が滑って落ちちゃったんですよぉ！｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢分かった。じゃあ助けてやるけど...｣
8｢すみません、ありがとうございます...(ニヤァ)｣
なかなかぺいんとも性格が悪いな。看守に怪しまれずに抜け出せるのは彼のずる賢さのおかげだろう。
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10081208 - うぽつ1コメ (2022年2月6日 12時) (
レス) @page24 id: 874200697d (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 船引洋一さん» 10秒で牢屋戻るヤツですね笑分かりました！リクエストありがとうございます！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
船引洋一(プロフ) - 楽しく小説を読ませてもらってます！クロノアさんの10秒待ってやる、のシーンが見たいです！もう入る予定かもしれませんが。これからも楽しみにしてます！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 3400d2bc12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - あいすらて。さん» トラゾーとの再会シーンは私も入れようと思っていたので、確実に入ると思います！死神君のセリフも入れられるようなお話にしてみますね！リクエストありがとうございます！ (2019年1月5日 15時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
あいすらて。(プロフ) - うぽつです！いつもにやにやしながら(！？)見ています！！リクエストなのですがトラゾーとの再会シーンを入れて欲しいです！特に、死神君が｢この猫最初もミスってるんですよね｣と言っていたあたりを入れて欲しいです！出来たらでいいのでよろしくお願いします！ (2019年1月5日 15時) (レス) id: 93c0741efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2018年12月24日 20時
