▽ ページ35
Aside
目が覚めると、私は広く何も無い石レンガで出来た部屋にいた。
手と足が重いと思って見てみると、鎖で柵と繋がれていた。一体何があったのだろう。
ﾄﾗ｢目が覚めたか？7番｣
7｢看守？これはどういう...｣
ﾄﾗ｢そうか、7番は気を失っていたから何があったのか知らないんだな｣
確か、看守に呼ばれて話をしていたような...でも、何の話をしていたのか思い出せない。何か、重要な話だった気がする...
ﾄﾗ｢7番は、俺と話をしている際に裏7番と入れ替わり、裏7番が暴れていた為、ここに隔離された｣
7｢そうなんですか...｣
自分の気付かない内に入れ替わっていたなんて。もう入れ替わりに体が慣れてきた証拠なのか？
7｢でも、ここまでする必要はあったのですか？どうせすぐにまた入れ替わるんですし...｣
ﾄﾗ｢お前が隔離されたのは、裏7番の力を抑えるためだ。裏7番の力はとても強い。だから、俺はそんな裏7番でも抗えないような物を用意した。それが、この鎖だ｣
7｢それって、まるで私を捕らえるような言い方じゃないですか｣
ﾄﾗ｢その通りだ、A。俺は、Aを捕らえるためにやったんだ｣
一体、何が目的なんだ？見当もつかない。
ﾄﾗ｢分からないようなら教えてやる。
俺が、お前を愛しているからだ｣
その時、私の体を冷たい何かが通った。ごくん、と唾を飲む。目の前にいる看守が怖い。彼の手が私の頬に触れる。それも、大切な物を扱う時のように。
7｢こんなの、狂ってる...｣
ﾄﾗ｢狂ってる？そんな事言うなよ。狂ってるのはアイツらの方だ。特に、8番なんか手を繋ぎやがって...｣
ダメだ、今の看守には何を言っても無駄だ。私は諦めて顔を俯かせ、目を瞑った。ぺいんと達、早く助けに来て.....
ﾄﾗ｢そうだ、A。今度アイツらの処刑を手伝ってやれ。何、簡単なことだ。マグマの上に立つアイツらの背中を押してやればいい。アイツらの歪んだ顔を早く見たいなぁ...｣
7｢...いい加減にして！｣
私は鎖に繋がれた手で看守の顔を平手打ちした。乾いた音が響く。
ﾄﾗ｢痛っ。あー、本当に愛おしいよ｣
そして、私の耳元で囁いた。
ﾄﾗ｢君の心も××しちゃうぞ｣
看守はそのまま部屋を出てしまい、私だけ残される。彼の言った言葉が耳に残った。
ﾄﾗ｢早く、アイツらを消さなきゃな｣
このままじゃぺいんと達が危ない。ここから抜け出さなきゃ...
?｢あれ、ここに人がいる｣
ｰｰｰ
一番いい所でRフラグ立ったからこうなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
10081208 - うぽつ1コメ (2022年2月6日 12時) (
レス) @page24 id: 874200697d (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 船引洋一さん» 10秒で牢屋戻るヤツですね笑分かりました！リクエストありがとうございます！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
船引洋一(プロフ) - 楽しく小説を読ませてもらってます！クロノアさんの10秒待ってやる、のシーンが見たいです！もう入る予定かもしれませんが。これからも楽しみにしてます！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 3400d2bc12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - あいすらて。さん» トラゾーとの再会シーンは私も入れようと思っていたので、確実に入ると思います！死神君のセリフも入れられるようなお話にしてみますね！リクエストありがとうございます！ (2019年1月5日 15時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
あいすらて。(プロフ) - うぽつです！いつもにやにやしながら(！？)見ています！！リクエストなのですがトラゾーとの再会シーンを入れて欲しいです！特に、死神君が｢この猫最初もミスってるんですよね｣と言っていたあたりを入れて欲しいです！出来たらでいいのでよろしくお願いします！ (2019年1月5日 15時) (レス) id: 93c0741efb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2018年12月24日 20時
