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ﾄﾗｿﾞｰ｢今日は刑務所内の案内をしようと思う。明日からは刑務作業を行ってもらうからな。それの説明も兼ねてだ｣
刑務作業...つまり仕事か。ちなみに私は一応成人はしている。職には就いていなかったものの、アルバイトならしていた。数年前の話だが。
9｢フスッ｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢どうした？今笑う場面じゃないだろ？｣
9｢幸せが.....こ、ここでお勤めできる幸せを!!｣
8｢ここで仕事をさせてもらえる...ありがとうっていう気持ちでつい笑みが｣
どうやら先程の事が頭から離れないらしい。看守の後に続いて歩いている時も、隣の9番さんはずっと笑いを堪えていた。
ﾄﾗｿﾞｰ｢じゃあまずここ、農場だ。お前らの食事の材料はここで作ってもらう｣
8｢へぇー、自分で作るんだ！｣
6｢じゃあ、さっきのパンも？｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢あぁ。まぁお前らが入る前に処刑されたがな｣
いや、それは嘘だろう。先程私は看守が7番の部屋に入れようとした時の少しの動揺を見逃さなかった。今まで色んな人を見てきた私なら、動揺の理由なんてすぐ分かる。
旧7番さんは、処刑されたのではない。脱走したんだ。
ﾄﾗｿﾞｰ｢次はこっちだ。次は牧場だ。ここで動物とじゃれ合って...｣
8｢入っていいですか!?｣
看守が言い終わらない内に8番さんが食いついた。そんなに動物に会いたいのか。いずれ会えるのに。
看守は頷くと、ドアを開けるためのレバーを下げた。と同時に8番さんがレバーを上げる。何度かそれを繰り返していると、看守がダイヤ剣を手にしたので、慌てて8番さんは止めた。
6｢え、可愛い！ウサギいますよ｣
7｢こっちには羊がいますよ！｣
二人で可愛い可愛いと騒いでいると、看守の声が聞こえた。
ﾄﾗｿﾞｰ｢早く出て来い。ちゃっちゃと動けよ｣
そして、またレバーを下げると、今度は6番さんがレバーを上げた。とうとう看守は我慢が出来なくなったらしく、追いかけ始めたので私達は一生懸命それを止めた。
ﾄﾗｿﾞｰ｢...そういう馬鹿な行動をしているとね、ここの懲罰房っていう所に入れるから｣
6｢え、何ここ怖っ｣
そこは、見ただけで寒気がした。入りたくない。
ﾄﾗｿﾞｰ｢じゃあ次。確か明後日になると自由時間が与えられて、ここの自由広場で自由に過ごすことが出来る｣
6｢床掘ったり？｣
ﾄﾗｿﾞｰ｢ん？｣
6番さんはどこまで馬鹿なのだろう。そんなこと言ってしまったら、怪しまれるに決まっている。
看守の目が鋭く光った。もうバレたか？
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10081208 - うぽつ1コメ (2022年2月6日 12時) (
レス) @page24 id: 874200697d (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 船引洋一さん» 10秒で牢屋戻るヤツですね笑分かりました！リクエストありがとうございます！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
船引洋一(プロフ) - 楽しく小説を読ませてもらってます！クロノアさんの10秒待ってやる、のシーンが見たいです！もう入る予定かもしれませんが。これからも楽しみにしてます！ (2019年1月6日 11時) (レス) id: 3400d2bc12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - あいすらて。さん» トラゾーとの再会シーンは私も入れようと思っていたので、確実に入ると思います！死神君のセリフも入れられるようなお話にしてみますね！リクエストありがとうございます！ (2019年1月5日 15時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
あいすらて。(プロフ) - うぽつです！いつもにやにやしながら(！？)見ています！！リクエストなのですがトラゾーとの再会シーンを入れて欲しいです！特に、死神君が｢この猫最初もミスってるんですよね｣と言っていたあたりを入れて欲しいです！出来たらでいいのでよろしくお願いします！ (2019年1月5日 15時) (レス) id: 93c0741efb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2018年12月24日 20時
