＊ ページ31
_ beta (紫side)
「あーあ、またこんな傷作って... 可哀想に」
「可哀想って言わないで、蓮は愛してくれてんの
それに最近そんなに殴られなくなってきたんだよ」
「はぁ... 馬鹿だねぇ、お前もその男も」
彼氏に買い物に行くと嘘をついて来たらしい阿部ちゃん。
俺は可哀想なんかじゃないよという阿部ちゃんだが
暴力を気にせず安心して過ごす時間も必要らしくて
たまに俺の所へ来てしまうのだ。
俺と会っていることは、彼氏にバレていないはず。
「ゲームでもする？」
「する！何年ぶりだろゲームとか」
「それは言い過ぎじゃね？」
この無邪気な笑顔を、少しでも多く引き出してあげたいと思う。
一緒にゲームをして笑いあって楽しい時間を過ごしていると
鳴り響いたインターホン。
「宅配？」
「じゃねーかなぁ、尋ねてくるやつなんて居ないし」
「彼女も友達もいないもんね」
「友達は居るわボケ」
「彼女は？」
「居ねぇよボケ」
「ふははっ！」
＊
「はーい」
玄関のドアを開けるとそこに居たのは、
端正な顔立ちをしたカッコイイ男だった。
「どちら様ですか？」
「亮平の彼氏です、迎えに来ました」
「えっ、あ、そうですか。ちょっと待ってくださいね」
凄く寒気がした。何故この場所を知っている？
帰ったら、阿部ちゃんはどうなってしまうのだろうか。
「阿部ちゃん、彼氏さんがお迎えだよ」
小声で嘘でしょ、と呟いた阿部ちゃん。
鞄を漁ると小型のGPSがふたつ、出てきた。
そしてすぐに泣きそうな顔になった。
これから家に帰ってされること、容易に想像がつくのだろう。
「俺の事どんなに酷く言ってもいいから。
自分の体と心ちゃんと守って、俺を使って」
「ふっか、ありがとう。またね。
って、もうしばらく会えないかもだけど...」
「最後にこれだけさせて」
痩せ細った体を壊さないようにふわりと抱き締める。
頑張ってるよ、阿部ちゃんは。
ほんとは俺のものにして 幸せにしてあげたいけど
その彼氏と共依存みたいな関係で離れられないこと
俺が一番知ってるから何も言わないし何もしない。
「じゃあね阿部ちゃん」
「うん、バイバイ」
「すみません、ありがとうございました」
彼氏はニコッと笑って帰って行った。
隣の可愛い恋人は恐怖に怯えた顔をしていたけど。
＊→←Love melts the outline. Love destroys the personality.
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ビューティーコロン(プロフ) - 阿部みささん» 阿部みささんっ...いつも本当にありがとうございます^^* (2021年1月12日 23時) (
レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
あいと(プロフ) - ビューティーコロンさん» えええほんとですか？！私主様のお話楽しみに読ませてもらってます！詳しく教えてくださりありがとうございます たしかに胸っぽく見えますね、笑 これからもお話楽しみにしてます！！！ (2021年1月12日 23時) (レス) id: d7982b0aac (このIDを非表示/違反報告)
阿部みさ(プロフ) - 最高です。 (2021年1月12日 22時) (レス) id: b91062cfeb (このIDを非表示/違反報告)
ビューティーコロン(プロフ) - あいとさん» これはですね、1月7日の�い瞭芦茲任垢諭�0:31くらいに１回光の反射がくるので、そこでくっきりはっきり見えます！(笑) (2021年1月10日 10時) (レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
ビューティーコロン(プロフ) - あいとさん» あいとさん...！？えっ、ちょっと待ってください今私凄くパニックです。あいとさんの作品が大好きでして、青鳥もフォローさせていただいているくらいなんです！うわぁコメントありがとうございます...(泣) (2021年1月10日 10時) (レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビューティーコロン
| 作成日時：2020年12月23日 0時
