10th love ページ10
＊
『ごめん。前家の場所聞いとったから、熱に効きそうなもの買ってきて、今一階におんねん〜。もし良ければドアにかけとくから部屋番教えて！嫌やったら、何階かだけ教えてくれたら廊下に置いとく！』
「ええ！？！」
寝ぼけてるんかと思い、何度か目を擦ったけど本当だった。
そのメッセージの前には、
『ちょうど今仕事終わって帰ってきた！熱心配やねんけど…行っても大丈夫？』
『なんか欲しいものあるー？』
と、徐々に近づいてきていて、メリーさんみたいだと思った。
本当だったら怖いところだけど、メッセージするだけでもかずさんの人柄がビシバシ伝わってきたこの1週間で、優しいから来てくれたことが信じられた。
さすがに…家まで来てくれたなら会って話したい。ドアにかけとくって言ってるけど、一瞬でも会ってみたかった。かずさんがどんな見た目でもいいと思った。とりあえず直接、毎日元気をありがとうってお礼をしたかった。
高熱があるのに、昨日からかずさんに会いたいという意思が我ながらブレない。
『わざわざありがとうございます( ｉ _ ｉ )303号室です！10分待っててもらってもいいですか？』
急いでそう返し、見れる程度まで部屋を片付け、少しだけ髪と顔を整えた。メイクは会社から帰ったまま崩れていたけど、さすがに一からやり直す時間と気力は無かった。
39度ある人の仕事としては素早くて、自分を褒めた。
何もなかったようにもう一度布団に戻り、ソワソワしていると、
きっかり10分後、部屋のインターホンが鳴った。
インターホン越しだと帰ってしまうかもしれない、そう思った私は、直接ガチャリとドアを開けた。
「えぇ！！びっくりした！」
急に玄関のドアが開いたことに目を丸くするかずさん。
「え…」
それ以上に私がびっくりした。
イケメンすぎる…。
意味がわからないくらい、綺麗なフェイスラインに整ったバランスで、顔のパーツが並んでいた。
プロフィールがないことから、冴えない見た目をも思い描いていた私は、それ以上声が出なかった。
そんな沈黙を破ったのは、かずさんだった。
「わざわざ出てきてくれてありがとうなー？ちょ、ごめんやねんけどさ、家入ってもいい？」
可愛らしい顔立ちとギャップのあるハスキーボイスだった。
「え、あ！はい…どうぞ！」
私の頭は色々な意味で熱に浮かされていて、締まりのない返事をして言われるがまま、キョロキョロしているかずさんを中に入れた。
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えりか(プロフ) - とてもキュンキュンしました。すごく続きぐ気になります。 (2022年11月3日 22時) (
レス) @page16 id: 178f4baa14 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 大橋担なのでとてもワクワクドキドキしながら見ております🤍とても面白いです！更新楽しみにしています！ (2022年9月20日 7時) (レス) @page16 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新頑張ってください！！なにわ男子の小説は初めてみましたｗｗ (2022年6月4日 3時) (レス) @page13 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - かつみさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新楽しみにしててください〜(*´◒`*) (2022年6月3日 19時) (レス) @page11 id: 68235cee83 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ楽しいです！続きも楽しみにしてます (2022年6月3日 13時) (レス) @page11 id: 7b9e68d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2022年6月2日 18時
