【wrwrd!】最強少女の学園生活3

93話　相性(kin side) ページ1

バチバチッ



きりやんがそこら辺に転がっている石や破片を能力を使って兄さんに向かって飛ばす。
でもそれを把握したように、石と石との間に身を捩りサラリと避けられる。


ni「電気で物を飛ばす･･･オモロい能力の使い方やな」

kir「いえいえそんな･･･へへ」


と言いながら満更にもなさそう･･･って何油断してんの！？
するときりやんが気を緩めたことによって飛ぶ威力が弱まったのを見計らって、飛んできた物を蹴り返してくる。


kir「え！？ちょ、ヤバ！」

kin「"water wall(水壁)"」


俺は飛んできた物体の進行方向に壁を作り、来る勢いを弱める。


kir「あだッ！」


だけど勢いを弱めただけだから当然貫通するわけで、そのままきりやんの額に直撃。


kir「きんとき･･･！今の貫通してきたんだけど！お前なら完全に止めるくらいにできただろ！」

kin「油断した罰だよ」


少しは反省してくれないとね。


ni「そっちは電気でこっちは水か･･･あんたら相性が悪いと思わんのか？」

kir「まぁきんときが一緒に居たいって言うんでしょうがなく」

kin「口を開けば息をするように嘘をペラペラと･･･」


嘘を吐き散らすきりやんに反論しようとすると脳にビリっと衝撃が走った。

きりやんの"telepathy(テレパシー)"か。
あそうだった、コイツ戦闘時は相手に作戦が漏れないようにするためって言ってたっけ。ま、テレパシー紛いなことだけど。
※表記《》


kir《きんとき、見た感じどう？》

kin《俺の率直な感想、この人間相当強い》

kir《あーやっぱり？動きが精錬されてるというか･･･》

kin《能力はこの空間にある物、人、全てを把握できると思う。でも能力はそれだけなのにきりやんのあの攻撃を避けれるなんてヤバすぎ》

kir《それな。マジ焦ったわ。で？作戦思いついた？》

kin《うん＿＿＿＿＿》







kir《･･････お前それマジで言ってる？》

kin《大マジ。寧ろこれしか無いと思ってる》

kir《お前にも負担掛かるぞ？》

kin《そのためにきりやんが居るんじゃん。それにさっきの貸しもあるから》

kir《･･･まったく、きんときは俺が居ないとダメなんだからなー！よし、それで行くぞ！》

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
【電気】
『テレパシー』
・脳に電気信号を流す事で通信できる
・距離が遠ければ遠いほど聞こえなくなる

94話　作戦(kin side)※挿絵あり→

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