【短編集】君に永遠の愛を囁く

宍戸亮が好きすぎて(1/3)(★) ページ46

「だーかーらー！宍戸先輩！手ぇ繋いで帰りましょーよー！」

「あのな！ここは氷帝の生徒だってたくさん通るんだって！」

「それの何が問題なんですか！隠れて付き合ってるわけじゃないんですよ！…あ、でも宍戸先輩となら、許されない恋…とかしてみたいかも」

「は？」

「いいですよ、手なんか繋がなくて。そのかわり、これから宍戸先輩と私は許されない恋をしてるって設定でお願いします！」

「いや、ちょっと待てよ。またお前、訳わかんねえこと言いやがって…」

「もう決まったことでーす！では！許されない恋は周りにバレちゃいけないんで、別々で帰りましょう！それでは！」

「は！？ちょっと待てよ！おい！」

「残念やったなぁ、宍戸」

「な！忍足！お前の入れ知恵かよ！」






そんなこんなで、ゆーし先輩の入れ知恵により、ここ1週間宍戸先輩と話せてません

連絡こそとっているものの声が聞けないのはつらい

学年が違うからほとんど顔を合わせないし、たまたま会っても宍戸先輩はジロー先輩を引きづっている

そう！許されない恋は周りに人がいる時は話せない！
これぞ究極の許されない恋！

と思って最初は我慢できた

でも流石にちょっと…


「ゆーしせんぱぁーい！」

「なんや、Aかいな。急に抱きついてこんといて…ってなんや、何泣きそうな顔しとんねん。可愛いお顔が台無しやで」

「だってぇー！ホントに宍戸先輩が『こんなことになるなら、手ぐらい繋いでやれば良かった』ってなるとは思えないんですもん！」

「いや、大丈夫やって。今も生きる気力を無くしたような顔してんで。ってゆうか、地味に宍戸のマネ上手いなぁ、お嬢ちゃん」

「え！？宍戸先輩の生きる気力なくした顔！？え！見たい！ゆーし先輩！一生のお願い！写真撮ってきてーーーー！」

「ええで。せやなぁ、ほな引き換えにお嬢ちゃんの足の写真…足首がよう写るように撮るんやで。それ貰うわ」

「いくらでもあげますから、バシャバシャ撮ってください！」


こんなに快くゆーし先輩に足の写真を渡したことはないんじゃないかというくらいあっさりと承諾してしまった

でも、写真が貰えるからと言って、会って話せるわけではない






「宍戸せんぱぁい」

「うわ！どうしたの、Aちゃん！」

「…長太郎、私の(人生のパートーナーの)宍戸先輩の名前が出てきたときだけ反応するのやめてくれない？」

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