向日岳人のお見舞いに行く ページ22
朝。HR2分前。ただ今、私、AAは、非常に困惑しています。
なぜか?
私の彼氏、向日岳人が教室のどこにもいないからだ。
朝練?いや、彼らが学校のそういうことに支障を出すわけがない。
というか、さきほど最後に部室の鍵をかけてきたであろう跡部様がA組に入っていかれるのを見た。
じゃあ、どこだ?
保健室?
お手洗い?
H組の侑士くんとこ?
いや、ジロちゃんや宍戸くんのとこだろうか?
それとも、2年の日吉くん?
「えー、今日の休みは向日だけだな。熱らしい。みんなも体調管理には気をつけろよ。」
えっとー。え?休み?誰が?がっくんが?ん?……
「え!がっくんが休みぃ〜〜⁉」
「お嬢ちゃん…今日の朝、D組からこっちにまで聞こえとったで。」
「え!嘘⁉」
「ほんまや。」
「すみません。大きな声で…」
今、忍足侑士くんとがっくんの家にお見舞いに行ってます。
にしても、朝はつい大きな声で…恥ずかしい。
がっくんの家に着くと、私はチャイムを押した。
「はい。」
「あ、がっくん?可愛い彼女と、イケメンの友人が君のお見舞いに来たよ☆」
「あーうん。ちょっとまってて。」
あれ?反応が悪い…。こりゃ、相当弱ってるな…
しばらくすると、ガチャリと扉が開いて、赤い頭がのぞいた。
「え⁉ちょ、がっくん‼」
_______________
ドアにもたれるようにして、出てきたがっくんを、侑士くんが運んだ。
相当な熱があったらしい。
ということで、私と侑士くんは、おかゆを作ることにした。
慣れない手付きで危なっかしく…。
「侑士くん。あれ、取ってくれる?あの、棚の一番上の皿。」
「ええよ。はい。」
「ありがとう。」
にしても、侑士くんは良い。
背が高くて、さらりとかっこよく物を取ってくれるし、
かっこ良くて、このボイス。
相当な色男…。がっくんじゃ、こうはならない。
「おい。何してんだよ。」
「あ、がっくん…。」
「目ぇ覚めたん?」
「今、おかゆを作ってたの。……はい。どうぞ。」
ありがとう、と言いつつ、怖い顔をしている。
どうしたんだろう…。
「がっくん?おかゆ、嫌いだった?」
「え、いや?なんで?」
「いや、怖い顔してたから。」
「嫉妬は醜いで。岳人。」
「な!うるせーよ!」
「え?」
あ、そういうことかと気づくと、途端に自分の顔が赤くなるのがわかった。
丸井ブン太は幼馴染に幸せになってもらいたい (★)→←馬鹿な作者の解説
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あぷりこっと☆(プロフ) - ありがとうございます!続編の方も更新頑張りますね…! (2019年10月24日 18時) (レス) id: 280df3197c (このIDを非表示/違反報告)
megumi(プロフ) - こんにちは!文章がとても上手くて、流れも良くて、楽しいお話でした(^^)ありがとうございます! (2019年10月21日 17時) (レス) id: 9eccfaa3b5 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと☆ - かえでさん» お久しぶりです!続編を遂に出すことができて本当に嬉しいです。はじめてコメント、リクエストをしてくださったかえでさんのお陰でここまで来れました。本当に感謝しています!これからも未熟なあぷりこっと☆をよろしくお願いします…! (2019年9月13日 21時) (レス) id: 280df3197c (このIDを非表示/違反報告)
かえで - あぷりこっと☆さん» お久しぶりです!続編出るんですね!待ってました!これからも頑張ってください!! (2019年9月12日 17時) (レス) id: ac6f89e4bc (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと☆ - みかんですねんさん» 駄作ですみません汗 更新は遅いですがこれからもゆっくり頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年9月12日 17時) (レス) id: 280df3197c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぷりこっと☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/apricotstar/
作成日時:2019年5月23日 1時