恋人はママちゃん２【白】 (ページ9)

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「やった、両想いだから俺達恋人同士だよね」

「いや、それはダメだよ！」

「なんで」

拗ねるラウールに私は理由を話す。

「私はラウールより大分年上だし」

「好きな気持ちに年齢なんか関係ない」

「ラウールはアイドルだし足枷になりたくない」

「確かに堂々とデートしたりは出来ないからAさんに我慢させる事はあるかもしれないけど、足枷になるはずない」

ラウールは私の言葉を尽く否定する。

「もし付き合ったりしたらSnow Manの皆にも迷惑かけるよ」

「掛からない」

今度はラウールではない声が否定をする。

「え？」

声の方を見れば階段の側で此方を微笑ましく見てるさっくんがいた。

「迷惑ってさ、相手が思わなければそれは迷惑にはならないんだよ。だからラウールとAさんが付き合う事で幸せは増えても迷惑になんてならない」

「でも…」

「ラウールとAさんの本気が見れたから、俺達は全力で２人を守るしね」

そう言いながらさっくんはスマホ画面を此方に向けた。

そこにはテレビ電話画面になっていて、照さんとふっかさん、舘さんと翔太さんと阿部ちゃん、めめくんと康二くんがそれぞれ映っていた。

『らうるぅ、良かったなぁ』

『康二、感動しすぎ。あ、おめでとう』

感情振り切った感丸出しの康二くんに相変わらず冷静なめめくん。

『何かあれば頼れよな、一応年上なんだし』

『おお、翔太が素直だ』

あ、今日は舘さんの通訳不要だね。

「困ったらHey Abeって言う…」

『誰がAIだ！誰が人工知能だ！』

安定のあべさく漫才癒やされる。

『…早く帰って来いよ』

『照は心配なだけだから気にしず帰っておいでよ〜』

ちょっと怒った表情をしてる照さんとその頬をツンツンしてるふっかさん。

皆さんが優しすぎて泣けてくる。

って言うか多分泣いてるよね、ラウールが指で目元触ってきてるし。

「私、こんなに甘やかされていいのかな？」

「いいに決まってる」

ラウールが私をギュッと抱き締めてくる。

「ほら、イチャイチャは帰ってからにしなよぉ」

『帰ってきたらまずパパから説教だよ〜』

さっくんがそう言って駐車場に向かおうとしたら、スマホからふっかさんの楽しげな声が聞こえてきた。

「え、帰りたくない…」

照さんの説教絶対怖い。