恋人はママちゃん２【白】 (ページ41)

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オマケ【貴女 side】ページ41

触れるだけのキスをして離れれば、直ぐにラウールが追い掛けてきて再び唇が重なる。

何度か口付けはしてるけど私はまだまだ慣れないのに。

ラウールは余裕な感じで、角度とか変えて深くして来ようとするから。

胸元を押して離れて欲しいと意思表示する。

「まだ、無理ぃ…」

離れた途端に出た言葉にラウールはちょっとだけ拗ねた顔をした。

「だってこう言う時じゃないと出来ないから」

確かにいつもは誰か来るかもと思って軽くするだけだけど。

だからって初心者にいきなり上級者向けは無理なのよ。

「真都は慣れてるんだね…」

思わず出た呟きにラウールは思い出したように答える。

「ああ、昔めめと練習したから」

………は？

めめくんとキスの練習…したの？

美形男子同士のキスは大好物ですが彼氏だと複雑な気分で…。

いや、ラウールとめめくんなら有り寄りの有りだな。

私の表情をどう捉えたのかラウールは慌てて訂正をした。

「違っ、めめに教えて貰って枕相手に練習したの！」

「めめくんとした訳ではない、と」

「めめとはしてない！」

めめくんとは、ね。

ちょっと萌え上がった気持ちが一気に落ちた気分になった。

誕生日にヤキモチなんて妬きたくないけど、こればかりは仕方ない訳で。

「誰とはしたの？」

自分でもびっくりする位の拗ねた声にラウールは一瞬キョトンとしてから少し考えてから口を開いた。

「映画の演技で、かな。プライベートではAが初めてだよ」

私の言葉の意図に気付いてきちんと説明してくれる。

仕事じゃ仕方ないし、それにプライベートは私が初めてなんだ…。

「私とが初めてなのに上手だよね」

「上手に感じてくれてるの？やった、練習したかいがあった」

褒めたつもりは無かったんだけど、私の言葉に何故か嬉しそうなラウール。

その顔を見ていたら拗ねてた自分が大人気なく感じてきた。

「それより、さっきヤキモチ妬いた？」

「…妬いた」

問われて素直に答えればラウールはギュッと抱き締めてきた。