恋人はママちゃん２【白】 (ページ38)

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穏やかに夕食を済ませて。

せっかくの時間を無駄にしたくないし、ゆっくり寛ぐ為にもラウールに入浴を勧めたら。

「一緒に入る？」

「入りません！てかもう入ったしっ」

そんなお約束なやり取りをしつつ、ラウールは楽しそうにお風呂に向かった。

その間に私は素早く後片付けをしてから、さっくんがくれた服に着替える為に自室に戻った。

さっくんがくれた部屋着を取り出して見れば、白のゆったりめのTシャツと短パンのセットだった。

ワンピースから自分の短パンに履き替えて…さっくんの指示通りラウール用のTシャツを着る。

男性用だからやっぱり大きくて襟ぐりが広いからどうしてもどっちかの肩が出てしまいそうになる。

取り敢えず片手で引き上げながら残りの服を持ってリビングに行けば、まだラウールは戻ってきていなかった。

何とか落ちないポジションを探してるうちにラウールが戻って来て。

「え、その格好って…」

「皆からのプレゼントの一部でお揃いの部屋着なんだって。それで…彼シャツ着てみました？」

「何で疑問形？」

小さく笑いながら問うラウールに私も分からないと答えながら笑う。

「手で押さえてるの何で？」

「大きいから肩が出ちゃうんだよ」

手を離せばやっぱり片方の肩が出てしまう。

「…っ。写メ撮ってもいい？」

ラウールは一瞬息を飲んでから、スマホを取り出して私にカメラを向けて来た。

「え、撮るのはちょっと…」

どうせなら２人で着てから撮った方がいいような…。

「お願い!!誰にも見せないから！」

手を合わせてくるラウールに私は少し苦笑いしながらも頷いた。

「ありがとう！」

満面の笑みを浮かべるラウールはちょっと子供みたいにはしゃいでて可愛いな。

「じゃあ撮るね」

ラウールに指定されて壁際に立って小さくピースをする。

『カシャカシャカシャカシャ』

「連写!?」

「失敗したくないもん」

いや、分からなくもないけどこんな姿何枚も撮られるのは流石に恥ずかしい。

「必要なの以外消してね？」

「うん、多分消す」

「そういう時って大抵消さないよね!?」

思わずツッコめばラウールは楽しそうに笑うだけだった。