恋人はママちゃん２【白】 (ページ17)

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寝る場所【貴女 side】ページ17

パーティの終盤。

私の荷物の話になった。

「ママちゃんの部屋の荷物は…」

「トランクルームに預けてあるから、明日からまた少しずつ運ぶつもりです」

ふっかさんの問い掛けに私が答えたら、ラウールが元気よく手を上げた。

「俺手伝うよ！」

「遠慮します」

ラウールに見せられない物も多々ある訳で…有り難いけど手伝いは辞退させて頂きます。

「万が一頼む時はさっくんにお願いするし」

「…なんで」

「オタクにはオタクなんだよ、残念だったな!!」

拗ねるラウールに謎のマウントを取るさっくん。

「佐久間、煽らない」

阿部ちゃんに叱られてにゃははと笑うさっくん。

「元々そんなに荷物も無いし、時間もあるからゆっくり整理しながら1人で片付けるから大丈夫」

ラウールの頭を撫でながら言えばちょっとだけ機嫌は直ったみたい。

ちなみに仕事については契約担当の方にメールでやっぱり続けたいと連絡したらまだ契約継続中ですからと言ってくださった、有り難い。

「そういや荷物無いなら寝る場所とかはどうすんの？」

翔太さんが心配そうに尋ねてきた。

「あ、それは…」

「俺の部屋で寝ればいいよ」

答える前にニコニコ笑顔で言うラウールにそう言われて思わず固まる。

「ダメに決まってるだろ」

「え〜何で？」

パパの教育的指導にも天使顔で不思議そうに聞くラウール。

天然なのか養殖なのか判断が難しい表情だな…。

「え〜それやったら俺かてラウールと寝たい！」

「ラウールとかいっ、大男２人は狭過ぎる」

寂しがり屋な康二くんが何故か参戦、ふっかさんのツッコミも冴え渡る。

「じゃあママちゃんは私と寝る？私となら布団広いわよ？」

「佐久間ママもダメ！」

自虐的ネタを含ませつつ佐久間ママでボケるさっくんにツッコむラウール、ドラマ班(withラウール)のコント絶好調だね。