恋人はママちゃん２【白】 (ページ13)

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「Aさんが理由も告げずに居なくなった事で俺達がどれだけ捜したか」

「はい…」

「何かあったなら誰でもいいから相談して、勝手な行動を取らないで」

「はい…」

返事をしながらも申し訳なくて徐々に頭が下がって行く。

「俺達にとって、Aさんは家族みたいなもんなんだからもっと頼って欲しい」

「はい…え？」

その言葉に顔を上げると照さんは先程とは違い優しい眼差しで私を見ていた。

「つまり、照は頼られなくて寂しかったんだよ」

「…ふっか」

ふっかさんの言葉が図星だったのか照さんが少しだけ顔を赤くしながらふっかさんを睨む。

「今回は知らなかったから仕方ないけどさ、照が言った通り次からは誰かに話してね？俺達は２人の味方だからさ」

ニッコリと笑ってそう言ってくれたふっかさんに私とラウールは顔を見合わせてから笑顔で返事をした。

『はい！』

思っていたより全然優しかった説教が終わり皆でリビングへ移動したタイミングで康二くんとめめくんも帰って来た。

「おかえりなさい、康二くん、めめくん」

「ママちゃん…ただいま!!」

私を認めた康二くんが駆け寄ってきて勢いのまま抱きしめられた。

「帰ってきてくれたん、ホンマ嬉しい!!」

「康二くん、離れて！」

感極まって涙目の康二くんをラウールが慌てて引き剥がす。

「ただいま、Aさんもおかえり」

いつも通り軽く頭をポンポンとしながらめめくんが笑ってくれる。

「康二くんとめめくんにも心配かけてごめんなさい」

ラウールに羽交い締めにされてる康二くんやめめくんにも頭を下げる。

「ええねん、帰ってきてくれたしラウールとも進展したんやろ？それだけで充分嬉しいねんから」

ニコニコと笑う康二くんの言葉で思い出した。