Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ27)

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「モテモテなめめが俺を選んでくれたのが単純に嬉しかった」

「モテモテなのはふっかさんもだし、そんなふっかさんが俺を選んでくれたから」

俺も嬉しいと深澤の頬に手を添えながら見つめる目黒を深澤も見つめ返す。

「付き合うのも結婚するのもふっかさんがいいから」

至極真面目な表情で告げる目黒に深澤の頬が朱に染まった。

「ふっかさんも、でしょ？」

「うん…」

断定的な問い掛けに照れながらも素直に頷く深澤を目黒は抱き寄せる。

「ふっかさんが俺を指してくれた時さ、両想いを公表したみたいでちょっとドキドキした」

殊更優しく甘い声で囁く目黒の肩口に深澤は頭を預けながら小さく呟いた。

「めめに指された俺の方がもっとドキドキしたっての」

恥ずかしそうに俯く深澤の髪に優しくキスをしてから目黒はクスリと笑う。

「照れてるふっかさん可愛い」

「〜っ、シャワー浴びてくる！」

目黒の腕から逃れるように立ち上がり風呂場へと向かう深澤を目黒はクスクス笑いながら見送る。

「早く帰ってきてくださいね、辰哉さん」

敢えて名前で呼びかける目黒に深澤は一旦立ち止まり振り返ると意味を込めた眼差しを向けた。

「直ぐに戻るから待ってて、蓮」

負けじと名前で呼び返すと深澤は風呂場に向かい、眼差しと呼び声の甘さにやられた目黒はソファに沈んだ。

「…あの目は反則でしょ」

髪を拭いていたタオルで顔を覆いながら、目黒はこの後の事に思いを馳せたのだった。