Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ19)

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約束【ラウふか】ページ19

某朝の情報番組での高級ブランドのイベントインタビューが元ネタです。
最高過ぎて書いてしまいました!!
以下ネタバレになりますので、ダメな方はお戻りください。

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《ラウふか付き合ってる世界線》

イベントでのインタビューが終わり、控室で皆が楽しそうに話しながら着替える中。

珍しく深澤が部屋の隅で黙って着替えていた。

「なんやふっかさん静かやね」

それに気付いた向井が小声でラウールに話し掛ける。

「うん…多分さっきのやり取りを気にしてる」

ラウールの言うやり取りとは某番組の振りで深澤がラウールにプロポーズをしたのだが、流れでラウールがそれを断り笑いを取ったインタビューでの事である。

「流れの答えとしては正解だけどさ、それが悲しくないかはまた別だもんな」

話に入って来た佐久間が何故か深澤の気持ちを代弁していた。

「せやな…それが好きな相手やったら尚更やね」

心配そうに深澤を見つめる向井の言葉に、ラウールは辺りを見回すと部屋にメンバー以外が居ない事を確認してから深澤に近付いた。

「ふっかさん」

「あ…どした～？」

ラウールに声を掛けられた深澤はへにゃりと笑うとラウールを見上げた。

そんな深澤をラウールはそっと抱き締めると優しく話し掛けた。

「悲しませてごめんね」

「別に悲しんでる訳じゃ…」

そう言いながらも深澤はラウールの胸元に顔を埋めるとその背に手を回しぎゅっと抱き着いた。

「じゃあ、辛い答え聞かせてごめん」

子供を宥めるように頭を撫でるラウールに深澤は小さく首を振る。

そんな深澤にラウールは言葉を続けた。

「次からはふっかさんに振らないようにするね、毎回辛い思いさせたくないし」

「え…」

その言葉に含まれた意味に気付き顔を上げた深澤にラウールはにっこりと微笑みかける。

「俺は何回でも断るよ、だって…」

ラウールは少し悲しげな表情の深澤の耳元に唇を寄せ殊更甘い声で囁く。

「プロポーズは絶対俺からしたいから」

そう言うと深澤の耳にキスを、しっかりリップ音がするようにしてから顔を離した。

「だから、待っててね」

「…ん」

顔を真っ赤に染めて頷く深澤にラウールは満足そうに笑うと再び胸元に抱き寄せた。

「おい、その先は２人きりの時にしろよ」

「は〜い、じゃあふっかさん早く帰ろ」

渡辺のツッコミに素直に頷き深澤の手を引くとラウールは控室を後にしたのだった。