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「俺のしょったは渡さへんよ!?」
「俺のしょっぴーはここに居るの！」
台詞だけを聞いていると２人が渡辺を取り合っているようにしか見えない。
「うちの翔太を連れてくなんてママは許さないわよっ」
「そうよ、うちの大事な子は譲りません!!」
そしてそこに恐らく信じてないからこそ遊びだした佐久間や深澤も交ざり若干のカオス状態になっていた。
「だから〜そんな予定も気もないからっ」
渡辺の必死の否定も興奮する４人には届いていないようだ。
「岩本くん、そろそろ止めないとしょっぴーの声枯れる気がする」
「だな」
岩本は溜息を付いてからカオスな中から渡辺を引っ張り出す。
まだ縋り付いてるラウールと向井は目黒が引き剥がす。
「翔太、大丈夫か？」
「サンキュー照、マジで喉潰れるかと思った」
肩を抱いてラウールと向井からガードする岩本に渡辺が礼を言う。
「ラウールと康二は落ち着け、佐久間とふっかは反省しろ」
『…はい』
岩本の言葉に取り敢えず場は落ち着きを取り戻した。
「流石照だね、それにしても…」
ずっと見守っていた阿部が宮舘に話しかける。
「ああしてると姫と姫を護る騎士みたいだね、何気に翔太も姫っぽいよね」
未だに渡辺の肩を抱いたまま佐久間と深澤に説教をする岩本に宮舘は目を細める。
「Snow Manの姫は阿部ちゃんだけでいいよ」
宮舘は少し高い阿部の顔を見つめてニッコリと笑う。
「翔太は俺だけの姫でいいから」
「…ゆり組正義(ジャスティス)」
強火ゆり組担の阿部の感動の呟きに宮舘は苦笑いする。
「落ち着いたみたいだし俺達も交ざろうか？」
「そうだね、流石に説明手伝わないとね」
２人はそう言い合うと皆の輪の中に入って行ったのだった。
オマケ
「翔太くんが居なくなったら俺寂しいっす」
「めめ…お前顔に出さないだけで結構信じてたんだな」
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作者名：氷那 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年5月31日 12時
