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「ラウール、下にクッキーがあるんだけど１時間でどう？」
「え〜クッキーだけなら30分かな〜」
「ゲームも付ける」
「いいでしょう」
そう言うとラウールはノートを閉じて部屋を出て行った。
私とラウールの交渉を黙って見ていた翔太だけど、ラウールが出て行った事に首を傾げていた。
「どう言う事？」
「つまりね…」
ラウールが頼まれたのは迫る私から翔太を守る事だけだから、翔太から迫る私は守らなくていいと言う事。
そう説明すると翔太は漸く理解し、同時に顔を赤く染めた。
「え、ちょっと、俺からとか無理ぃ」
「大丈夫、翔太なら出来るよ」
何しろあのめめの息子なんだから…とは翔太が怒るから言わないでおこう。
取り敢えず翔太の目をじっと見つめて、床にあるその手に私の指を絡める。
ちょっとビクッってしたけどちゃんと握り返してくれた。
「翔太、大好きよ」
そう言ってゆっくり目を閉じてみた。
「………俺も好き」
小さな呟きと共に触れるだけのキスを唇に感じた。
目を開ければ耳まで真っ赤に染めた翔太が机に顔を伏せていた。
「マジ恥ずかしいんだけど」
「翔太、可愛い」
真っ赤な耳に軽くキスをすれば。
「耳はダメだろ」
と軽く睨まれた。
可愛過ぎ(４回目)
1時間が経ち、戻ってきたラウールが思い出したように聞いてきた。
「そう言えばしょっぴーと舘世ちゃん付き合ってるんだよね？」
「付き合ってると言えば付き合ってる？」
「何で疑問形？」
ちょっと治安悪いよ、翔太。
「だって付き合うの概念からするとキスとかする以外、普段と変わらないでしょう？」
学校の帰り道を一緒に帰ったり、休日に買い物行ったり一般的な高校生の交際みたいな事って普段からしてるし。
「そもそも好きとは言ってるけど付き合うって明確にしてなくない？」
「あ」
忘れてたみたいな表情の翔太にラウールが茶々を入れる。
「しょっぴーサイテー」
「五月蠅い、ちょっと忘れてただけだろ」
ラウールに言い返す勢いのまま翔太は私の方を向いた。
「舘世、俺と付き合って」
「はい」
間髪入れずに返事をする。
凄く嬉しいから、きっと今までで１番可愛く笑えてるよね。
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氷那(プロフ) - 柑橘さん» 少しでも面白く思ってくださって良かったです！宜しければまた読みに来てくださると嬉しいです(^^) (2022年6月19日 3時) (
レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - すみません！！私の無理なお願いを聞いてもらって！でも、面白かっです！！ありがとうございます！！ (2022年6月18日 6時) (レス) id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - 柑橘さん» 柑橘様、今晩はです。リクエストの誘拐の話をアップさせて頂きました。かなりご期待に添えていない可能性が高いです…私の力量不足です、すみません。 少しでもお気に召す箇所があれば幸いです。 (2022年6月18日 3時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - 柑橘さん» 柑橘様、今晩はです。 感想ありがとうございます、楽しんで頂けたようで良かったです。 私もふっかさん受け大好きなので素能町物語もサブ置き場の方でも更新して行く予定ですので、宜しければまた読みに来て頂けましたら嬉しいです！ (2022年6月16日 2時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 楽しく読めました！！面白かったです！私は、ふっかさん受けが好きなので、ふっかさん受けを更新してくれることを願って、更新待ってます！！ (2022年6月14日 22時) (レス) id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷那 | 作成日時：2022年5月14日 4時
