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暫くそうしてから恐る恐る尋ねて来た。
「今、好きなやついんの？」
今度は居ないと言わず黙秘と言ったのをちゃんと理解して聞いてきたのね。
テッテレ〜ン、翔太の賢さが１上がった。
「知りたいの？どうして？」
お母さん直伝、小首傾げながらの上目遣いをすれば翔太の顔がみるみる赤くなる。
「べ、別に知りたい訳じゃ」
聞いておいて知りたくないはどう考えても嘘でしょ。
本当、自覚ないのも困りものよね。
ちらりと時計を見ればお父さんが帰ってくるにはまだ時間がある。
私はペンを置くと翔太に躙り寄る。
「本当素直じゃないんだから、そう言う所も好きだけど」
「は？」
「翔太こそ好きな相手いるの？」
聞き返せば顔が更に赤くなった。
「…い…る」
切れ切れの答えにクスリと笑えば翔太が私を睨みつけてきた。
「俺は答えたんだからお前も答えろよ」
…さっきの好きは違う好きに捉えたのね、鈍いのは康ちゃん似かしら。
「さっき答えたわよ？翔太の素直じゃない所も好きって」
そう言いながら私は翔太の頬にキスをした。
顔を離せば目を見開いて固まる翔太。
…可愛い。
「うぇええ!?何で!?」
数秒後飛び退いた翔太はパニックに陥ってた。
「翔太は私が好きでしょ？」
「は？え？」
「それとも嫌いなの？」
少しだけ悲しげな顔をすれば思い切り首を振る。
素直で宜しい。
「初恋はめめだけど、その後はずっと翔太が好きよ」
「俺も、舘世が好き」
ニッコリと笑ってそう言えば、翔太も照れながらそう言ってくれた。
オマケ
「初恋は実らないって言うから、めめが初恋で良かったでしょ？」
「それに関してだけは親父に感謝する」
「あ、前にお父さんがお婿さんにするなら自分と同じ位頭が良くないとって言ってたから翔太頑張って！」
「いや、阿部ちゃん並みは無理だろ!?」
ーーーーーーー
未来編お付き合いくださりありがとうございました。
次回からはまた元の時代に戻ります。
また要望等ございましたら、未来編を書くかもしれません。
ではでは。
氷那
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氷那(プロフ) - 柑橘さん» 少しでも面白く思ってくださって良かったです！宜しければまた読みに来てくださると嬉しいです(^^) (2022年6月19日 3時) (
レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - すみません！！私の無理なお願いを聞いてもらって！でも、面白かっです！！ありがとうございます！！ (2022年6月18日 6時) (レス) id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - 柑橘さん» 柑橘様、今晩はです。リクエストの誘拐の話をアップさせて頂きました。かなりご期待に添えていない可能性が高いです…私の力量不足です、すみません。 少しでもお気に召す箇所があれば幸いです。 (2022年6月18日 3時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - 柑橘さん» 柑橘様、今晩はです。 感想ありがとうございます、楽しんで頂けたようで良かったです。 私もふっかさん受け大好きなので素能町物語もサブ置き場の方でも更新して行く予定ですので、宜しければまた読みに来て頂けましたら嬉しいです！ (2022年6月16日 2時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 楽しく読めました！！面白かったです！私は、ふっかさん受けが好きなので、ふっかさん受けを更新してくれることを願って、更新待ってます！！ (2022年6月14日 22時) (レス) id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷那 | 作成日時：2022年5月14日 4時
