恋人はママちゃん【白】 (ページ41)

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取り敢えず考え事をしたくなくて体を動かす為に普段しない場所まで掃除したりしていたら結構な時間が経っていた。

「夕飯どうしよう…」

済ませてくれる人って書いてくれてた人もいたけど全員じゃないだろうし…まだ夕方だからメールしてみようかな…。

そんな事を考えていたら、突然玄関が開いて康二くんとめめくんが帰って来た。

「ただいま〜！あ、ママちゃん頭痛大丈夫なん？」

「あ…おかえりなさい、動いてたら落ち着きました」

「なら良かった。あ、ただいま」

自然にめめくんが頭を撫でてくれる。

本当にお兄ちゃん気質なんだなぁ。

「えっと、お２人だけですか？」

ちらりと見れば他の人は居ないみたいだし。

「何、ラウール探してるん？」

「ち、違いますっ!!」

康二くんがからかう様な言い方に否定するけど声に動揺が出てしまう。

本当、昨日から私変だ。

「夕飯買って来たから食べよう？」

私の様子に触れずめめくんが手に持っていた袋を見せながら誘ってくれた。

「他の皆は食べてくるらしいから、俺等だけでミニパーティやな！」

康二くんも袋を持ち上げてニコニコ笑う。

「ありがとう、じゃあ準備するね」

取り敢えず荷物を置きに行く２人からテイクアウトの袋を預りキッチンに向かう。