恋人はママちゃん【白】 (ページ31)

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報告【RAUL side】ページ31

俺がAさんに恋をしてると自覚してから数日後。

色々考えた俺は意を決してメンバーにその事を報告する事にした。

佐久間くんと康二くんにはもうバレてるからイザと言う時のフォローをお願いした。

「Aさん、仕事の話をするから暫く部屋に近付かないでね」

「分かりました、キッチンに居るので何か用事があったら呼んでくださいね」

俺は内心嘘を付いた事を謝りながらそうAさんに告げて、皆が集まってるふっかさんの部屋に向かった。

「お待たせ」

ドアを開ければ全員集合していて、俺はドアを後ろ手で締めながらちょっと気を引き締める。

ゆっくりと全員の顔を見渡してから、徐に口を開いた。

「皆に聞いて欲しい事があるんだ」

誰も何も言わず俺の言葉の続きを待ってる。

こんな真剣な眼差しで見つめられるのは久しぶりだから緊張するな…。

「俺、Aさんの事が好きになった。皆に迷惑をかけない…なんて言えない、迷惑かけるかもしれないけど、それでも本当に好きなんだ」

今の俺が思う素直な気持ちを伝える。

俺が好きな人と付き合ったりとかすればきっとSnow Manに迷惑がかかる。

だからこそ隠したりしず、メンバーにはちゃんと伝えたかったんだ。

「Aさんの気持ちはまだ分からないし、叶う確率は低いかもしれないよな？」

不意にふっかさんが口を開く。

いつもの優しい眼差しではなく真剣な目で俺を見てくる。

「叶ったとしても年齢差とか一般人とアイドルの壁とか障害は山程あるかもしれない」

俺が考えていた事をふっかさんが確認するように言葉にする。

「それでもラウールは、Aさんが…」

「好きだよ、俺が嫌いで断られるなら仕方ないけどアイドルとか年齢差とかで断られるなら俺は諦めない」

それ位にAさんに惹かれてるし、大好きなんだ。

ふっかさんを遮るように決意を込めて言えば、照くんが鋭い眼差しを向けてきた。

「本気、なんだな？」

「うん、本気で好きだからこそ皆にも、Aさんにも迷惑かけない努力はする」

照くんの問い掛けに俺は力強く頷く。