恋人はママちゃん【白】 (ページ23)

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「Aさんはラウールより結構年上だし、そんな人が相手にすんのか？」

「そればかりはラウール次第じゃない？」

年齢を気にして引く位ならそもそも本気じゃないだろうし、それなら俺は反対する。

ラウールやAさんが傷付く姿は見たくないからね。

そう言えば翔太は更に眉を潜める。

「結局ラウールの気持ち次第かよ」

「そうだね、正直に言えばこの議論自体が『ラウールがAさんを好き』って仮定の元だし？」

「ならこの時間無駄じゃね？」

「そんな事ないよ、急に言われる前に俺達が考えるのは大事な事だと思う」

それがメンバーとして、年上としてラウールを導く為に必要になってくるだろうし。

すると今まで黙り込んでいた照が口を開いた。

「予めメンバーの考えを統一しておけばその時になってから焦らずに済むって事か」

「そう言う事だね、賛成なら全力で２人を守るし、反対ならその理由をラウールに説かないといけない」

多分その際に話すのは照とふっかだろうけどね。

まあ、それは横に置いておいて。

「今の所賛成６、反対２？でいいかな？」

あ、佐久間は賛成側だからと付け足しておく。

「しょっぴー反対なん？Aさんいい人やで？」

康二が翔太に絡みに行けば、翔太は複雑そうな表情を浮かべる。

「いい人だからって幸せになるとは限らないだろ」

ああ、つまり…。

「翔太は反対なんじゃなくて、ただラウールが心配なんだね」

あ、舘さんに台詞取られた。

「そ、そんな訳…」

「さっきの台詞はそうとしか取れない」

舘さんにきっぱりと言われてぐうの音も出ない翔太。

やっぱりゆり組はいい…。

「後はパパの許可のみだね」

今度はふっかが照に絡みに行った。

「息子の成長見守ってやろうぜ」

いわふか夫婦もジャスティス(by佐久間)だよね。

「半端な覚悟なら反対するからな」

「つまり本気なら賛成って事だね」

言質を取るふっかに照も頷いた。

「Snow Manの総意としては、ラウールが本気なら応援。半端なら反対、でいいかな？」

纏めて問い掛ければ全員が頷いた。

「なあ、これってマジで勘違いとかないの？」

「なんなん、しょっぴーAさんの事好きになったん？」

「ちげーし」

うん、翔太に特大ブーメランだね(『相談』参照)