恋人はママちゃん【白】 (ページ22)

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議論【RYOHEI side】ページ22

ど〜も⤴Snow Manの阿部亮平です。

今日はちょっと皆と議論したくて俺の部屋に集まって貰いました。

「あれ？佐久間とラウールは？」

いつも周りを見ているふっかが２人足らない事に気付く。

「ラウールの事について話したくて、佐久間には足止め頼んだ」

ついでにAさんのも、と言えば翔太が眉を潜める。

「佐久間に出来んのかよ」

「佐久間にはAさんとヲタ話してきてって頼んだから」

ニッコリと笑えば意図に気付いたのか照が苦笑いをする。

「流石Snow Manの頭脳」

「…ブラックあべべ降臨」

目黒に隠れてても聞こえてるからね、康二。

「さて、時間も無いし率直に聞くよ。ラウールのAさんへの気持ちについて」

俺の言葉に皆それぞれ思う事があるみたいであ〜っと声を上げたり考え込んだりしている。

「俺の見立てではまだ確定ではないけど、自覚するのも時間の問題だと思う」

態度はもうほぼ嫉妬丸出しだしね、気付いてないの本人とAさんだけだよね。

「俺的には…ラウールが本気なら応援したい」

ラウールは中学生でSnow Manに入ったから、青春らしい青春を送れてない。

俺達が経験してきたであろう事もさせてあげられなかったから、せめて『恋』位は応援してあげたい。

「勿論、反対意見もあるだろうからこうして集まって貰ったんだけど」

皆を見渡せば何人かは難しい顔をしてる。

そんな中でも相変わらず舘さんは涼しい顔でこちらを見ていた。

「舘さんはどう思う？」

「ん？俺は仕事に支障が出ないならいいと思う。好きな人がいるっていう事は大事な事」

「思春期の恋愛なんてどう考えたって周りに迷惑かけんだろ」

即座に反応した翔太の意見も尤もだ。

「でも…そこはママちゃんが上手くやってくれるんじゃないかな？」

ふっかの言葉に康二も頷く。

「せやで、ママちゃん大人やしラウの手綱しっかり握ってくれるんちゃう？」

「そもそもAさんがラウールを好きかどうかも分かんねぇだろ」

照の正論に２人が黙り込む。

確かにAさんの気持ちはまだ分からないけど…。

「少なくともAさんはラウールを嫌ってはないと思うから可能性はあると思う」

今まで黙っていためめがポツリと呟いた。

「だから俺は阿部ちゃんと一緒でラウールを応援したい」

「俺も！」

いつもラウールの側にいるめめと康二がそう言えばふっかも同意を示す。

後は…。

俺は何よりグループの和を重んじる照と結構常識を気にする翔太を見つめた。