恋人はママちゃん【白】 (ページ47)

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「ちょっと待ってね」

私がちゃんと座れてるのを確認してからラウールはお粥を入れたお椀を手にして、スプーンで少しだけお粥を掬い私の口元に運ぼうとした。

「自分で食べれるから」

「ふらついてるからダメ。はい、あーん」

そう言いながら唇にスプーンを当てて来るから、諦めて口を開いてお粥を食べさせて貰う。

流石は舘さんが作ったお粥、塩加減が絶妙だ。

それから何回か食べさせてくれたけどお椀の半分位で食べられなくなってしまった。

「まだ熱あるみたいだし、無理しない方がいいもんね」

ラウールがお椀を片付けている間に枕元に置いておいた薬を飲む。

ついでに熱を計ればさっきよりは少しだけ下がっていた。

「もう少し寝るからラウールは「寝るまで側にいるからね！」」

「はい…」

…正直体調悪い時ってちょっと心細いから嬉しいかも。

横になって布団を首元まで引き上げる。

ラウールはベッドの横に椅子を持ってきて腰掛けた。

見上げれば、視線に気付いたラウールが微笑みながら頭を優しく撫でてくれた。

「おやすみ」

「うん、おやすみ」

手の暖かさを感じながら私はゆっくり目を閉じた。