恋人はママちゃん【白】 (ページ27)

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後日。

あの場に居なかった３人とぬいぐるみについて話す機会があった。

「Aさん、ふっかからぬいぐるみ貰ったんだって？」

翔太さんも以前ぬいぐるみを渡されそうになったらしい。

「要らないなら断った方がいいよ、ふっかすぐ調子に乗るから」

「ありがとうございます、欲しい子だったので大丈夫ですよ」

結構心配症だよね、翔太さんて。

「名前も付けたんだって？」

誰かに聞いたらしい舘さんがそう尋ねて来た。

「はい、めめくんの提案で『マイト』って付けたんです」

そう答えたら３人が微妙な顔をした。

『めめのヤツ何考えてんだよ』

『目黒なりの応援なんじゃないかな』

何やらコソコソ話しだした舘さんと翔太くんを他所に照さんが溜息を付きながら口を開いた。

「Aさん、非常に言い辛いんだけど…」

一呼吸置いて、照さんは衝撃の言葉を口にした。

「『真都』はラウールのミドルネームなんだよ」

「え…ええっ!?」

つ、つまり私はラウールのミドルネームをぬいぐるみに付けて本人の目の前で可愛がっていたって事で…うわああぁ〜!!。

居た堪れなくなってその場にしゃがみ込んだ私に３人が温かいような憐れんだような眼差しを向けていた事は知る由もなかった。