恋人はママちゃん５【白】 (ページ4)

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姫を背負いながら配膳をして、定位置で姫に離乳食を食べさせていたら眠そうな皆がキッチンに入ってきた。

「おはよう…マジ世の中のお母さん尊敬だわ」

席に着きながらふっかさんがしみじみと呟く。

「うん、Aさんもね」

さり気なく私もフォローしてくれる阿部ちゃん。

「皆、お疲れ様だね」

苦笑いしつつ皆を労えばパンを齧りつつさっくんが姫を見つめていた。

「思ってたよりは泣かなかったよ、一回ギャン泣きしたけど」

「それでほぼ皆起きたけど、それでも爆睡してた翔太と目黒とラウールには脱帽だわ」

照さんに苦笑いで名指しされた３人が気まずそうに目を逸らしていた。

「まあ、それだけ深い眠りが出来るのはいい事ではあるけどね」

舘さんのフォローに他皆も笑いながら頷く。

「…俺は姫ちゃんの夜泣きよりめめの寝相との格闘で起こされたわ」

「…それに関してはマジでごめん」

コーヒーを飲みながら遠い目をして呟く康二くんにめめくんが申し訳なさそうに両手を合わせて謝ってる。

「あ、もうこんな時間じゃん」

「ヤバい、迎え来ちゃう」

翔太さんが時計を見て声を上げればラウールが慌てて食器を片付けてキッチンを飛び出し、他の人皆もそれぞれ食器を片付けたりして出掛ける準備をしだした。

私はミルクを飲み終えた姫の口を拭いてから、皆を見送る為に玄関へと向かった。