恋人はママちゃん５【白】 (ページ13)

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「ひゃうっ!?」

思わず出てしまった変な声に慌てて口に手を当てて、ちらっとラウールを見たら。

ちょっと驚いた顔をしてからにっこりと笑ったかと思えば再び唇を耳に近付けてきた。

「A可愛い、約束だからいいよね？」

いい声でそう囁やきながらまた耳を食んできたから逃げようとするけど、腰はがっしりラウールに捕まってるし顔を動かしても余裕で追いかけてくる。

今ばかりはこの身長差が憎い、耳を食まれながら囁かれるとか色々限界なんだけど。

「もうっ！」

すっかりからかいモードなラウールから逃げ切れない私は覚悟を決めて攻撃に転じる事にした。

口を押さえていた両手を離してラウール顔を挟むと自分の唇をラウールのに重ねた。

「ん…？」

唇を封じれば食まれる事はないし、耳から気も逸らせる。

…キスしたかったのもあるけど。

顔を挟んでいた手をラウールの首の後ろに移動させてからゆっくり唇を離し、目を開ければラウールはちょっと頬を赤くしていた。

耳を狙わせない為にわざと額をくっつけてその目を見つめる。

「真都…せっかくなら顔見て話てたいな」

時間も限られてるから、と付け足せばラウールは素直に頷いた。

「そうだね、少しでも長くAの顔見てたい」

ラウールからまた軽くキスされて、少しだけ顔を離したら。

「ゆっくり話す為にも先にキスマーク付けさせて？」

と微笑みながらいつもの場所を突付かれた。

すっかりそちらを忘れてました、抜け目がないなぁ。

「優しくしてね？」

そう言いながら少しだけ服をずらしたら、ラウールが何か呟いた。

「その言い方ヤバい」

「え？」

「何でもない」

聞き返したけどラウールは誤魔化すように首を振り、それからいつもの場所にゆっくり顔を近付けて来た。

そんな感じで久しぶりの短いデートはラウールが寝るまでイチャつきながら過ごしたのだった。