共依存【めめこじ&ふか】 ページ9
『ヴーヴーヴー』
歓談の最中、ほぼ同時に阿部と佐久間のスマホがメールの着信を告げる。
二人がスマホを確認するのをちらりと見ながら目黒は宮舘や渡辺と他愛も無い話をする。
少しの後、スマホ画面を閉じ目配せをした阿部に佐久間が頷いてから席を立つ。
「佐久間ぁ、どうした?」
「ちょっと照に聞きたい事あってさ〜」
不思議そうに見上げてくる渡辺に佐久間はニッっと笑いながら部屋の片隅でインタビュー構想を練っているだろう岩本の方にゆっくりと向かう。
「あ、そうだ、舘さんと翔太に聞きたいんだけど」
「「ん?」」
阿部の突然の声掛けに二人がそちらに向いた時だった。
「ヴーヴーヴー」
スマホにメールが届いた振動を感じて目黒が画面を開く。
メールには『楽屋出て左奥、1人で』と端的な文章が表示されていた。
話に集中している3人に気付かれないよう目黒はそっと移動すると楽屋のドアを開け、指示通り楽屋の外の左奥へと向かった。
「よっ」
廊下の角でちょっとだけポーズをつけて待っていた深澤に目黒は素早く近寄る。
「ふっかさん、何か…」
「しっ!」
目黒が話そうとするのを制し深澤は背後の角を凝視する。
『もうすぐラウが来るからお前の後姿見せる、後は俺に任せろ』
小声で言う深澤によく分からないまま目黒は頷く。
すると深澤の言う通り何やら鼻歌を歌いながらラウールが姿を現した。
その瞬間深澤は目黒の腰に手を回し、自分は隠れるようにしながら目黒の体を廊下の角の裏側に移動させる。
『ラウ〜頼むから楽屋帰ってくれ〜』
頭に?を浮かべつつ小声で祈る深澤を目黒は黙って見つめていた。
祈りが届いたのか目黒の後姿を見たもののラウールはそのまま楽屋へと歩いて行った。
「第一段階成功…っと」
安堵の溜息をつく深澤に目黒は一連の行動の説明を求める。
「あ〜、まあ、そろそろかなぁって思ってさ。あ、ちなみに阿部ちゃんとさっくんにも協力頼んだから」
「は!?」
「相談しなかったのは悪かった、けどあの2人は俺等と同じだから問題はないよ」
勝手に気持ちをバラされ眉を潜める目黒を安心させるように深澤は笑いかけ、廊下の奥に向かいながら深澤は話を続ける。
「この計画には人手がいるからさ、阿部ちゃんとさっくんなら上手くやってくれるだろうから大丈夫」
「いや、わからん」
深澤の具体的な内容無い説明に思わずツッコむ目黒であった。
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氷那(プロフ) - sm推しさん» sm推し様、こんにちはです。 リクエスト頂きました小説を此方とは別の置き場の方に上げさせて頂きました。 お手数ではございますがその他CPの方でご覧ください。 (2022年5月31日 17時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - sm推しさん» sm推し様、初めまして、コメント有難うございます! このような拙い小説のファンと言って頂けてとても嬉しいです(^^) リクエストのしょっぴー寵愛ですが、メンバーとしてなのかBLとしてかで内容が変わってきますので宜しければ希望を教えて頂けますと有り難いです! (2022年5月20日 23時) (レス) @page15 id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
sm推し - 初めまして(^^♪。リクエストしても大丈夫ですか?スノのしょっぴーがメンバーに寵愛されるお話が読みたいです!これからもファンとして陰ながら応援していますので無理なさらずに頑張って下さい(^^♪。大好きです♡ (2022年5月20日 21時) (レス) id: 944bdeebdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷那 | 作成日時:2022年5月7日 22時