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相手を意識してから多少の触れ合いはするものの自分から抱きしめるような形を取れなくなっていた目黒にとって、正直1番引っかかっていた『恋』表現が無くなるだけで深澤の提案が魅力的に思えていた。

「その…仮に提案を受けたとして、ふっかさんはいいんですか?」

暗に好きでもない自分に抱きしめられて嫌ではないのか、深澤の好きな相手に悪くないかと問う目黒に深澤は柔らかな笑みを浮かべる。

「恋愛対象じゃないだけで俺はめめの事好きだよ、それに共依存って言ったろ?これはお前だけの利じゃなくて俺にも利があるからいいんだよ。それに…」

深澤は言葉を切ると先程柔らかく見えた笑顔から一転、遠くを見つめるような表情を浮かべる。

「叶う確率すらない相手に義理立てする程純情でもないしな」

「ふっかさん…」

目黒の呟くような呼びかけに深澤は笑顔を向ける。

「抱きしめるタイミングは相手を抱きしめたくなった時、めめの相手に勘違いされないように二人きりの時はしない」

そう条件付ける深澤に目黒にはもう反対する意思はなく素直に頷いていた。

「よし、契約成立、明日から宜しく」

普段の明るいテンションでそう言うと深澤は荷物を掴みドアへと向かった。

そんな深澤の背に目黒が思い出したかのように声をかける。

「ふっかさん、ふっかさんの好きな人って…」

自分の相手は知られているのに肝心の深澤の好きな相手を聞いていなかったからと問う目黒に深澤は振り返らずに答えた。

「言ったろ、お前に抱きしめられるのは俺にも利があるって」

それだけ言うと深澤はそのままドアを開け楽屋を後にした。

残された目黒は深澤の言葉を何度か反芻し、一つの結論へと辿りついた。

「ふっかさんだって…辛過ぎじゃないっすか…」

目黒の呟きは誰も居ない楽屋に消えて行ったのだった。

共依存【いわ&こじ】→←共依存【めめ&ふか】



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設定タグ:SnowMan , めめこじ , いわふか   
作品ジャンル:タレント
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氷那(プロフ) - sm推しさん» sm推し様、こんにちはです。 リクエスト頂きました小説を此方とは別の置き場の方に上げさせて頂きました。 お手数ではございますがその他CPの方でご覧ください。 (2022年5月31日 17時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - sm推しさん» sm推し様、初めまして、コメント有難うございます! このような拙い小説のファンと言って頂けてとても嬉しいです(^^) リクエストのしょっぴー寵愛ですが、メンバーとしてなのかBLとしてかで内容が変わってきますので宜しければ希望を教えて頂けますと有り難いです! (2022年5月20日 23時) (レス) @page15 id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
sm推し - 初めまして(^^♪。リクエストしても大丈夫ですか?スノのしょっぴーがメンバーに寵愛されるお話が読みたいです!これからもファンとして陰ながら応援していますので無理なさらずに頑張って下さい(^^♪。大好きです♡ (2022年5月20日 21時) (レス) id: 944bdeebdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷那 | 作成日時:2022年5月7日 22時

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