受け入れ先 ページ7
20××年16歳
朝ドラのヒロインに決まった
放送は4クール先、一年後だ
東京で活動することが決まると滝沢くんが
グループで活動する方がお前にとってもいいし、アイツらにもいい刺激になると思うからって言われ薦められたグループ活動
関西にいた時からグループを組めることがどんなに凄いことか分かっていた
だから私にとっては勿体無いくらいのいい話だけどきっと私を受け入れる方は納得できる話じゃないはず
「滝沢くん、嬉しいお話だけど、私を受け入れるグループに迷惑かけたくないよ」
「迷惑？なんでそう思うの？」
「既にあるグループにはグループなりの調和とか色々あるじゃない」
「うん、あるねぇ」
「それをいきなり新メンバーです！しかも女の子ですって言われて受け入れられる訳ないじゃない」
「じゃあ、メンバーが受け入れたらこの話受けるの？」
「えっ…そんな…いいって言うはず無いやん」
「おーい、スノーマン入ってきて」
滝沢くんが呼んだのはスノーマンの面々
「やっほー、久しぶり！A背伸びた？」と声かけてくれたのは佐久間くん
「お前らが受け入れてくれるなら入るって言うけどどうする？」
「Aちゃん朝ドラヒロインおめでとう、すごいね
メンバーに国民的女優いるの最強でしょ」
「深澤さん…」
「滝沢くんから話もらってメンバーで話し合って全員一致で受け入れるって決めたから俺らの心配はせずに自分の気持ちでちゃんと考えて？返事待つから」
「岩本さん…いいの？私女の子だよ？」
「いいんじゃねぇの？
俺らさここで唯一無二の存在目指してんだよ、他に女の子いるグループなんていないしそれだけで一個キャラ飛び抜けたじゃん」
「渡辺さん…」
「そうだよ、レディーがいれば男性ファンもつくしね」
「宮舘さん…」
「これから撮影で学校の課題も大変だってスタッフから聞いたよ？俺高校の問題だったら教えてあげられるし、なんなら二人でインテリキャラ構築しようよ」
「阿部さん」
「という訳で決まりだな、じゃあ明後日の制作発表でこのことも発表するから、とにかくAは早くメンバーと打ち解けて来年の撮影を乗り切ってよ、期待してるからさ」そう言い残して颯爽と出ていった
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作者名：おさと
| 作成日時：2023年2月5日 22時
