ファンのこえ ページ45
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今日はアイドル雑誌の撮影のため電車でスタジオに向かってる道中
イヤホンして(音流してないけど)ドア横に立って外をぼんやり眺めてた
視線を感じてるけど、そっちは絶対みないで素知らぬ風を貫くと近寄ってくる気配
あ、そのパターンか…もうすぐ駅に着くし一度降りようかな…そんなこと考えてたら
「スノーマンのAちゃんですよね?」って男の人の随分上の方から聞こえてきた声
諦めて顔をあげるとクスクス笑う目黒くん
「あ!もぅ…バレたと思ってドキドキしたやん」
「視線送ってんに全然こっち見ないから」
「視線ビシバシ感じてたよ!必死で逃れようとしてたんやん」
「うん、めっちゃおもろかった」
乗り換え駅で女子高生の大群が乗り込んできた
そこそこに詰まる車内
目黒くんに隠してもらうように立っていたら背中越しに推しの話をする女子高生たち
「最近、スノヤバない?」
聞こえて来たのは私達の話
「えー?ウチは断然スト派」
最近スノーマンが可愛いし、ギャップの塊だとか言ってくれてる
目黒くんと目を合わせたクスっと笑う
「でもさぁ、グループに女いんの要らんくね?」
「あー、それな」
「最初は思ったけど、最近また新メンバー入ってAちゃんとラウールを兄達がただただ可愛がってるのが、またいいのよ!私もあんな風に愛されたいわ」
「なべラウとかなべAの絡みめっちゃ可愛いよね?わかる!しょっぴーがあの二人と絡むとどっちが年下かわからんのがまたたまらなく可愛いし」
「クールなひーくんを無効化するAもいいのよ、ひーくんの兄感がたまらん」
「嫉妬してんの可愛いよね〜」
ずっと私達の話してくれてて嬉しいけど、照れるね
目黒くんもずっと笑うの我慢してるし
降りる駅に着いた
降りる時に
「応援ありがとう、嬉しいよ、バイバイ」
って声かけて降りたらドアが閉まる瞬間悲鳴が聞こえた
あら、やっちゃった?!
ドアにへばりついてこっち見てる女子高生達に手を振ってスタジオに向かった
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作者名:おさと | 作成日時:2023年2月5日 22時