検索窓
今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:1,079 hit

ページ12

ー放課後ー


「さくら帰るぞ。」

「あ、うん。ちょっと待って。」


おっせーな、と言いつつも待ってくれる風磨くん。

何気ない風磨くんの動作に胸がキュンとなりつつも、ただの幼馴染なんだと自分に言い聞かせる。



「おまたせ。」

「ん。行こ。」



風磨くんは学校を出ると私の手をぎゅっと握る。

大切そうに優しく握ってくれる。

そんな風に風磨くんと帰る毎日が、大好きなんだ。







「風磨くん、またね。」

「ん。じゃあまた明日な。」


そう言って私の頭を撫でて帰っていく風磨くん。


これもいつもの事。








「ただいま。」

「おかえりなさい。おやつ冷蔵庫にあるわよ。あ、それとあんた来週どうするの?」

「来週?」

「バレンタインよ。今年も風磨くんにあげるんでしょ?
それならさくら、今年は高学年だから手作りでもしたら?するならお母さん、手伝うよ?」

「あ。。ごめん、ちょっとまた後で。」

「はいはい。やるなら早く言ってね。」

「わかった。ありがとう。」







バレンタイン……か。


そう聞いて思い出すあの可愛い笑顔。


何度も何度もされているはずの頭ポンポンを急に思い出して顔が勝手に赤くなる。



「……はぁ。もうほんと思わせぶりなこと、しないで欲しいなぁ。」



幼馴染って、1番微妙な関係性だと思う。


近いようで遠い、遠いようで近い。


だから私は考えてしまうの。



「風磨くんと幼馴染じゃなかったら、彼女……とか、なれてたのかな。」


って。


部屋に飾ってある卒園式の時のキス写真。

あれを忘れたなんて言わせないよ?



「すき……風磨くん。だいすき。」

______________
_____________________




バタバタバタバタバタ!!!!!

「お母さん!!手作りするから手伝って〜!!!」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
設定タグ:菊池風磨 , 中島健人 , SexyZone   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:麗櫻姫 | 作成日時:2024年1月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。