お姫様は関西Jr.でした。９

■トラジャ ページ46

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「「「「見に来てくれたの？？？？？」






ちょっと圧がやばい。



普通に興味があって虎者を見に来た。ちょうど関西帰ってたし、京都行こうかなーって。丈一郎には一緒に行くって駄々こねられたけど、スケジュールが合わなかった。




松倉「やばいやばい！！ねぇねぇ俺らどうだった？！」

「いや、相変わらずダンスうまいなーと」

松田「可愛い！ちっちゃい！可愛い！」

「あの、語彙力、川島さんは、」

松倉「如恵留とかいいから。Aちゃん後で一緒に踊ろう？」

「えー、体力おばけ」





隠れ通せると思ったんだけど、普通に見つかって、松松にサイドを固められ楽屋まで連れてこられて今現在。






七五三掛「ねぇ、俺に会いに来てくれたの？」

吉澤「それはないでしょ」

七五三掛「しず黙れ」

「え、いやー、あはは」

宮近「相変わらず愛が重めだね」

「ほんまに」

松倉「え、愛？！好きなの？！」

川島「ちょっと今は黙ろうか」

七五三掛「見てれば分かるでしょ？」

「はぁ、」

七五三掛「今日連れて帰っていい？」

「いや、ちょっと待ち合わせが、」

七五三掛「じゃあ今すぐチューしていい？」

「……川島さぁん、」

川島「ごめんねぇ、回収するね」





なんなんだこの人は。毎度のことながらテンションが分からない。大富豪〜ってフワフワしてたあなたはどこへ行ったんですか？謎。もはや怖いわ。





宮近「ごめんねぇ、しめちょーっと天使の粉かかりすぎてんの」

「いやあれはやばい。顔が綺麗なだけにやばい」

宮近「ふは、それはどういうやばい？」

「関西にはないタイプの不思議ちゃん」

宮近「はは、だからAちゃんしめのこと流してるんだ」

「んー？」

宮近「ふは、いいねその顔」

「おかしいなー、宮近さんも危険な匂いがする」




スッと近くに寄ってきて耳元で囁くこの人に、思わず口角が上がりそうになるのは私の悪いところが出てしまったのだと諦めた。



一緒にいてくれる誰かが増えるのは、嬉しい。





宮近「ねぇ、本当に今日予定あるの？」

「ないって言ったら？」

宮近「ふたりだけでどっか行かない？」





こうやってもっともっと落ちていければ、そんなに楽しくて楽な世界はないんじゃないかって思うんだ。





「ふふ、悪くないお誘いやけど、今夜は本当に予定あんの。また今度、ね？」

宮近「待ってる」




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