■藤原 ページ43
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横浜公演が終わって、よく分からんフワフワした気持ちを抱えたまんまAん家に帰ってきた。もう現場でケータリング食ったし、シャワーもしてきたし、後は寝るだけ。ただ、目を閉じれば今日の光景が蘇る。
城ホ単独、京セラドーム。
正直よく分からん。デカすぎて。喜んでええんやんな？長年仕事やってきたからか、良いことを素直に喜べんのは悪い癖やな。
「じょーいちろ？寝れん？」
「ん」
「ふふ、ぎゅーしてあげよか？」
「ん」
「よしよし」
「A、」
「ん？」
飛躍の1年やった。今までが今までだけについていけんくらいいろんなことが起きて、環境が変わった。俺たちはどこまで行けるんやろう。どこまで行くんやろう。漠然とした不安は消えてくれん。
それから、道が拓けるほど、Aと離れてしまう気がする。違う道を歩くことに慣れたはずやのに。
「見に来てくれる？」
「ん。当たり前やん」
「大阪来た時はうち泊まるやんな？」
「ん。おかんにいつものもやしのやつよろしくって言うといて」
「おかん安上がりやわ〜って喜ぶで」
「せやろ。ええ娘やわ」
さらっとそんなことを言うAにぎゅっと抱きついた。
「んふふ、あまえた」
「はぁ？」
「もー素直になりや」
「なにがぁ」
「今日は甘えたい気分なんやろ？」
「……」
「素直に言わんとチューしたらんで」
「…………あまえたい、」
「知ってる」
「ちゅーは？」
「ふふ、ん！」
「こんだけ？」
「今日疲れてるやろ」
「んー、」
「ご不満？」
「不満やけどぉ」
「けど？」
「…まぁ、別に悪くないかなって」
「せやろ？」
Aが俺の背中に手を回して、抱きしめられるみたいな形に。
「じょーちゃん、トントンしてあげる」
「邪魔」
「はいはい、おやちゅみ〜〜」
「うっざ」
Aの胸に顔を埋めて、背中を叩かれるリズムとその鼓動がシンクロして、だんだん眠くなってくる。さすがに疲れてたからか眠気に抗えん。
あーあ、俺もう寝るわこれ。もっとイチャイチャしたかったのに。でもまぁ、こんなんも悪くないか。
明日朝起きたらいっぱい触らせてな。会えん時間の分、充電しとかんと。
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パピコ - 大人と大西くんの絡みが見たいです (2020年3月5日 9時) (
レス) id: c96c564d35 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんすけ - 素敵な文章で一気読みしてしまいました！大人ヒロインちゃんと康二に幸せな未来が訪れますように！！！ (2020年1月6日 6時) (レス) id: 57a24d82e0 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - えーーー！！！宮近さんとどうなっちゃうのか気になりすぎます！！ありがとうございます！好きですこれからも更新楽しみにしております (2019年12月31日 4時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
yrniiiii2525(プロフ) - いつもたのしく拝見させていただいています！大人ヒロインちゃんと大吾の絡みがめちゃくちゃ好きだったのでそろそろお近づきになってくれることを願っています！！！ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d6c179e51a (このIDを非表示/違反報告)
誉(プロフ) - あべちゃん！！他の人とは違う嫌われ方ですごく良いです！好きです！ (2019年12月10日 0時) (レス) id: 1ecb5a4891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2019年8月19日 12時
