■紫耀2 ページ3
.
「A、ほんとにかわいい」
「も、あんま見ないで」
「ふふ、見せてよ。全部見たい」
「やっ」
ゆっくり身体をなぞられて、首筋とか鎖骨にキスをされて、まるで本当にこれから紫耀と初めてを迎えるじゃないかって錯覚しそう。
それくらい甘くて、優しい雰囲気。
「触っていい？」
「ん、」
胸の膨らみに遠慮がちに添えられる手。時々意地悪く先端を引っ掻くから、その雰囲気に浸っていたのは自分だけなんだって悔しくなった。
「これほんとは触らなくていいんだよ」
「え？」
「だってタオルケットかけてんじゃん」
「あ、」
「ふふっ、カメラマンさんたち俺らがタオルケットの下でこんなことしてるなんて思わないだろうね」
「もうっ、」
「最近シてないの？」
「ちょっ、」
「全然濡れてない」
「もっ、ばか！やりすぎ！」
本気で触って来る紫耀に焦って声を出せば、シッてたしなめられて、なんなんだほんとに。
欲求不満か？
「ごめんって」
「もう、ばか」
「ふふ、久しぶりのAの身体だから興奮しちゃった」
「なに言ってんの」
「ごめんね」
そんな顔しないで。紫耀が悪いわけじゃないの。
「ん…しょお」
「ん？」
「はじめてなんやからギュってして」
「……ふふっ、お安い御用」
優しくフワッと抱き締めてくれる紫耀に、思い出す。この人はいつだってハグだけは優しかった。ハグだけは。それ以外は本当に激しいというか、その日の気分によるけど。
「A、幸せなの？今」
「なんでそんなこと聞くの」
「ふふ、泣きそうな顔してたから」
「しょーがいじわるするからやん」
「あら。ごめんごめん」
やっぱり今日は意地悪モードだ。もう分かんないよ。
「やっぱりAが落ち着く」
そう言ってフニャッと笑った紫耀を抱き締め返してしまったのは、私たちが恋人だという設定のせい。
そうじゃなきゃいけない。
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パピコ - 大人と大西くんの絡みが見たいです (2020年3月5日 9時) (
レス) id: c96c564d35 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんすけ - 素敵な文章で一気読みしてしまいました！大人ヒロインちゃんと康二に幸せな未来が訪れますように！！！ (2020年1月6日 6時) (レス) id: 57a24d82e0 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - えーーー！！！宮近さんとどうなっちゃうのか気になりすぎます！！ありがとうございます！好きですこれからも更新楽しみにしております (2019年12月31日 4時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
yrniiiii2525(プロフ) - いつもたのしく拝見させていただいています！大人ヒロインちゃんと大吾の絡みがめちゃくちゃ好きだったのでそろそろお近づきになってくれることを願っています！！！ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d6c179e51a (このIDを非表示/違反報告)
誉(プロフ) - あべちゃん！！他の人とは違う嫌われ方ですごく良いです！好きです！ (2019年12月10日 0時) (レス) id: 1ecb5a4891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2019年8月19日 12時
