■西畑 ページ39
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夏松竹の稽古が始まった。芝居はもちろんダンスも歌も全てが新しい体制になる。
求められることの幅もさらに広がって、プレッシャーもかかる。
でも、俺たちがやらなきゃいけない。
西畑「ここさぁ、丈くんとはっすん変われる?」
藤原「なんで?」
西畑「着替え考えたら逆かなぁって」
大橋「んー、でもこっちの曲丈くんおった方がよくない?」
西畑「せやなぁ、」
高橋「あー、待って待ってそこ無理!もっかい!」
道枝「ちょ、うっさい!!今頭の中で整理してるから黙って」
長尾「………」
大西「ここのカウントしっかりとれてないと揃って見えんよ」
西村「はいっ」
嶋崎「…ふぅ、」
それぞれがそれぞれの立場で夏に向けて頑張っている。
ただ、やっていく中で気付いてしまう失ったものの大きさ。もちろん、春やってみんなで少しずつ穴を埋めてきた。でも、やっと少しだけ穴を埋められたのに、また大きな穴が出来てしまった。
大橋「Aちゃんならここ丈くん出すと思う」
道枝「はー、Aちゃんに聞きたい」
高橋「それは…まぁ、」
長尾「………」
風雅「Aちゃんもよく言ってたな」
岡崎「せやな」
大西「せやで。ここズレてたらAちゃん絶対鬼やで」
當間「いややぁ、」
嶋崎「もっかいやろ!」
Aが俺たちにしてくれていたことの大きさを改めて目の当たりにした。
知っていたはずやのに。甘えていた。構成や衣装、振り付け、何もかも頼りっぱなしやった。
西畑「Aが、おったら、」
俺たちは、俺は、彼女を追い出してしまったんやろうか。彼女の厳しさが、大きな大きな愛やと分かっていたのに。
藤原「今戻ってきたってあいつは助けてなんてくれんで」
西畑「え、」
藤原「甘えんなや。新しい時代を作らなあかんのんやん。俺らにはその責任があるやろ。」
俺たちが前に進むたび、たくさんの涙が流れてきた。その涙を裏切らないためにも俺たちは振り返ったらあかん。
丈くんは、きっと誰よりも苦しくて、しんどくて、それでもいつも関ジュのために、なにわ男子のためにいろんなな仕事でその名を背負ってくれてた。
西畑「いつか、同じステージまで登って、また一緒に仕事できるかな」
藤原「すんねん。絶対に。」
それが俺にできる最大のごめんなさいやと信じて、今は突き進むしかない。
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rrrr(プロフ) - 丈くんといちゃいちゃ見たいです!あと西畑くんと仲直りしてほしいです! (2019年11月22日 19時) (レス) id: 5de1dbfa32 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - 無理言って申し訳ありません!Travis出演の素敵なお話ありがとうございました!嬉しかったです!!今後も更新楽しみにしております (2019年8月29日 12時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!無知により失礼しました。修正致しました! (2019年8月19日 19時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 如恵留の川島が違ってるみたいです! (2019年8月17日 20時) (レス) id: 5d5f7ff18d (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - トラジャ出して頂きありがとうございます!!! 更新頑張ってください!!!! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aoi | 作成日時:2019年4月3日 12時