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■正門 ページ38

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ドラマの打ち合わせで東京と大阪を行き来することが増えた。事務所に行けば自ずと事務所の人と会うことも増える。



Aちゃんと会ったのは春松竹ぶりかもしれない。





「あら、えーぐるーぷさんじゃないですか」

正門「Aちゃん、」




少し突き放したような言い方に、この人の苦しみを感じたなんて言えるわけがない。



俺はきっと彼女をすごく傷付けた。しかも、彼女が最も嫌がるやり方で。




「ドラマおめでとー」

正門「ありがとうございます」

「さすがに高校生役キツない?」

正門「はは、そうっすよねぇ」

「先生やん」

正門「Aさん」

「んー?」

正門「あの、」

「正門」

正門「はい」

「別に大丈夫やから。そんな気にせんでええよ」




違う。この人が大丈夫やないことなんてわかってる。でも、俺がまた手を伸ばしてしまってええんやろうか。


いや、手を伸ばすことさえ許されんやろうな。





「正門、二兎追うものは一兎をも得ず、やで」

正門「っ、はい、」





ほら、やっぱり。こうなるって分かってた。分かってたけど、俺にももを選ばない選択肢はなかった。だってそれが、この世界で生き残る方法やったから。


どうして俺たちはうまく共存できないんやろう。どうしてたった2人の人間が認め合って、支えあえないんやろう。





「ごめんな、私が無理やねん。私が勝手に不安になって、ひとりになって、あかんくなってまうねん」





泣きそうで泣かない。寂しさを押し殺したその顔を見て、思わず抱きしめそうになってしまったその手をAちゃんが止めた。



静かに首を振る姿を見て、あぁ本当に戻れないところに来てしまったんやと思った。





正門「いつかまたユニバ行きましょうね」

「うん、そやな。また完璧に変装せんと」

正門「Aちゃんがおっきい声出さんかったらバレないですよ」

「ふふ、そうかな」





いつかまた。その日が来るように俺たちは進み続けなあかん。




正門「Aちゃん」

「ん?」

正門「好きでした、多分」

「ふはっ、天下のリア恋枠が告白で多分はなくない?」

正門「ははっ、そうっすね」




あの気持ちは、この気持ちは、恋なんか。今だによく分からん。



誰かに幸せになってほしいと思う気持ちが恋なのか。幸せにしたいと思うから恋なのか。一緒に幸せになりたいから恋なのか。



ただとにかく、俺は貴方に笑っていてほしかった。




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■西畑→←□大晴



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rrrr(プロフ) - 丈くんといちゃいちゃ見たいです!あと西畑くんと仲直りしてほしいです! (2019年11月22日 19時) (レス) id: 5de1dbfa32 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - 無理言って申し訳ありません!Travis出演の素敵なお話ありがとうございました!嬉しかったです!!今後も更新楽しみにしております (2019年8月29日 12時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!無知により失礼しました。修正致しました! (2019年8月19日 19時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 如恵留の川島が違ってるみたいです! (2019年8月17日 20時) (レス) id: 5d5f7ff18d (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - トラジャ出して頂きありがとうございます!!! 更新頑張ってください!!!! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aoi | 作成日時:2019年4月3日 12時

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