■龍太 ページ29
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「りゅーたくん、会いたかったぁ」
「ん、俺も」
龍太くんがお仕事で東京に来てて、会いに来てくれた。
ホテルの部屋に龍太くんがおるって幸せすぎひん?
「ぎゅ、」
「んーー、俺も離したくない」
「離したらあかんの。今日はずっとギュウなの」
「ふは、なんもできひんやん」
「いいの!」
しばらくほんまにギュウギュウしてたけど、おしまいって身体を離された。
なにそれ。不満。やだ。
「むー」
「そんな顔せんの」
「やだ!」
「もー、やって俺我慢できんなるもん」
「しなくていいもん!」
「えぇ?へへ」
「んふふ、ニヤニヤしてるー!」
「うっさいわ。襲うぞ」
「いーよ?」
「〜っ!っとに、こっちの身になればーか」
「なんでよぉ。我慢せんくてええやん。恋人やん」
「はぁ。お前はほんま…そんな会ってすぐやるとか身体目当てみたいやんか」
困ったように、でも優しく笑うその顔にギューって胸が締め付けられる。
めちゃくちゃしたい願望がダダ漏れなあたりが可愛さでしかない。別に今更そんなん気にせんのに。てか、龍太くんにそんなん思うわけないやん。
「あ!!!」
「なにぃ?!」
「これ!お誕生日おめでとう!!」
あかん。会えた嬉しさでお誕生日プレゼント渡すの忘れてた。
「へ、ありがとう」
「んふふ、あとはAちゃんもあげるね」
「もーーーー……もらうけど」
「りゅーちゃん、すき!」
「はいはい」
「ケーキなくてごめんね?」
「そんなんええよ。わざわざプレゼント用意してくれてありがとう。これ開けてええ?」
「ん」
おデコに軽くキスをして、包み紙に手をかける龍太くんを見つめる。本当かっこいい。プレゼント気に入ってくれるかなぁ。
「わ、なにこれ!めっちゃええやん!」
「ほんま?!」
「うん!やばい!」
「んふふ、よかったぁ」
「明日から付けるな」
私のあげた腕時計を嬉しそうに抱えてる龍太くん。子供みたいで可愛いなぁ。
「A」
「んー?」
「ありがとう、大好きやで」
「うん。私も龍太くんが大好き。生まれてきてくれてありがとう」
ギュッと抱きしめられて、触れるだけのキス。緩んだ顔に心もギュッと掴まれる。
きっと、愛しいってこう言うことだ。
来年は一緒に24時を迎えようね。
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rrrr(プロフ) - 丈くんといちゃいちゃ見たいです!あと西畑くんと仲直りしてほしいです! (2019年11月22日 19時) (レス) id: 5de1dbfa32 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - 無理言って申し訳ありません!Travis出演の素敵なお話ありがとうございました!嬉しかったです!!今後も更新楽しみにしております (2019年8月29日 12時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!無知により失礼しました。修正致しました! (2019年8月19日 19時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 如恵留の川島が違ってるみたいです! (2019年8月17日 20時) (レス) id: 5d5f7ff18d (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - トラジャ出して頂きありがとうございます!!! 更新頑張ってください!!!! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aoi | 作成日時:2019年4月3日 12時