■紫耀 ページ25
.
「やっほー」
平野「いや、やっほーじゃないでしょ」
「え、怒ってる?」
平野「怒ってる」
「なんで?!」
平野「まず連絡してこなさ過ぎ」
「はい」
平野「あと卒業ってなに?!」
「いや、そのまんまっすね」
なんか平野さんとお仕事なんですよ。あの青春微炭酸ドリンクのCM私も出るんですって。もう制服キツイよー。
平野「はぁ。Aだから仕方ないけどさ、」
「あは、諦められてる」
平野「もうこっち住んでるの?」
「んーん、とりあえず事務所のマンション生活」
平野「引っ越し手伝うから言ってよ」
「いやいや、天下のキンプリさんにそんなことさせられませんよ」
平野「なんなの今日のキャラ」
「んー?」
平野「今日終わったらそっち行っていい?」
「んー、いいけど泊まれへんで」
平野「なんで」
「もう、せんから」
平野「なにを」
「んー、ナニ?」
平野「…ふーん、」
相変わらず感情の読めない表情。軽蔑なのか、諦めなのか、驚きなのか、どれでもないのか。
この人にとって私はなんやったんやろう。なんて考えてしまうあたり、私たちの関係に意味なんてなかったのかもしれない。
「紫耀、」
平野「でも別に普通にご飯は行けるでしょ。宅飲みやってみんなですればいけるでしょ」
「あ、うん」
平野「廉も誘えばいいし。なんならジーコも」
「せや、ね」
平野「なに?身体の関係ないとダメとか思ってたわけ?別に俺そこまで飢えてないし」
「ふふ、うん」
平野「とりあえず、なにがどうなってそうなったのかは聞きたいから、飯行こ」
「はい」
嬉しかった。安心した。
東京に来て、いろんな人と話をして、自分で勝手に自分を雁字搦めにしてたことに気付いた気がする。
別に関係を持ったことを後悔してるわけじゃない。悪いことはしてないし。ただ、それが無くたってちゃんと心は満たされる。寂しくなんかない。
平野「東京あんまり人いないでしょ。それしんどいから。ちゃんと頼っていいんだからね」
苦虫を噛み潰したような顔してそう言う紫耀は、きっと孤独を押し殺してここで生活してきたんだろう。
「ありがとう」
平野「ん。それでいいの。」
.
792人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rrrr(プロフ) - 丈くんといちゃいちゃ見たいです!あと西畑くんと仲直りしてほしいです! (2019年11月22日 19時) (レス) id: 5de1dbfa32 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - 無理言って申し訳ありません!Travis出演の素敵なお話ありがとうございました!嬉しかったです!!今後も更新楽しみにしております (2019年8月29日 12時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!無知により失礼しました。修正致しました! (2019年8月19日 19時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 如恵留の川島が違ってるみたいです! (2019年8月17日 20時) (レス) id: 5d5f7ff18d (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - トラジャ出して頂きありがとうございます!!! 更新頑張ってください!!!! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:aoi | 作成日時:2019年4月3日 12時