■丈橋 ページ23
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単独の打ち合わせ、リューンの稽古、バーチャルの仕事、雑誌の撮影、ロケ、楽しい。どれも楽しいけど、必死やった。
どこかで心が追いついてこんくて、今日が何日かも分からんくて、はちきれそうな何かが限界を訴えてた。
ホテルの部屋に急にやってきた大橋は、なんでか俺の部屋で弁当食ってテレビを見てる。まぁ、いっつも大橋の部屋に行ってる俺が行かんかったからやろな。
ぼーっとしてる俺を見て、弁当を食い終わった大橋が急に話し始めた。
大橋「丈くん」
藤原「ん？」
大橋「Aちゃん、夏の日が宝物みたいやったって」
藤原「…は、」
なんやねんその脈絡のない話。意味わからんわ、と思いながらも分かってしまうことに嫌になる。
あのくそみたいに暑かった夏の日。そう言えばあれが最後のデートかなぁ。飯食うとか抜きにしたら。
お互いの家に行き来ばっかりで、外でなんかって少なかったよなぁ、俺ら。
冷たいポカリを分け合ったり、野球のルールが分からんあいつに教えてやったり、隣の知らんおっちゃんに球場デートか！って冷やかされたり、満員電車を利用してくっついたり、あいつがヤラにマウント取ってるの小突いたり、鮮明に思い出せるいろんなシーン。
俺にとっても宝物やったよ。
どこで変わってしまった。なにが変えてしまった。あの夏が永遠に続けば良かったのに。
藤原「なぁ、俺最低なこと言うていい？」
大橋「俺、イヤフォンつけてるから聞こえんわ」
藤原「…っ、なにわが、なにわに、ならんかったら、」
どうしたってその先は言えんかった。ただ歯を食いしばって泣くしかできん俺の背中を大橋がずっと摩ってくれてた。
半年後に聞いたおめでとうは、あいつが半年前にケリをつけた証拠。全ての始まりだった半年前。それは後悔すべき過去やない。飛躍への一歩にするために、みんながそれぞれの道を選んで、駆け抜けてる。分かってる。分かってんねん。
それでも、魚の骨が喉につかえたみたいなもどかしさは、やっぱり好きやったから。青臭い日々が。あの仲間が。
藤原「デビューしたいって、思えるようになってん、」
半年前があるから、夢を描ける。ずっと無理やと思ってた夢を追いかけられる。この世界で生きていく覚悟が出来た。逃げずに向き合おうと思えた。
ただ、隣に君がいてほしかった。
それだけやねん。
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rrrr(プロフ) - 丈くんといちゃいちゃ見たいです！あと西畑くんと仲直りしてほしいです！ (2019年11月22日 19時) (
レス) id: 5de1dbfa32 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - 無理言って申し訳ありません！Travis出演の素敵なお話ありがとうございました！嬉しかったです！！今後も更新楽しみにしております (2019年8月29日 12時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - まなさん» ありがとうございます！無知により失礼しました。修正致しました！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 如恵留の川島が違ってるみたいです！ (2019年8月17日 20時) (レス) id: 5d5f7ff18d (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - トラジャ出して頂きありがとうございます!!! 更新頑張ってください!!!! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2019年4月3日 12時
