■丈 ページ16
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何度も何度も着信を知らせる携帯。そろそろ無視するのも限界やろうなぁ。
「龍太くん」
「ん？」
「手、繋いで」
「ん」
ちゃんと話しをしなきゃいけない。ちゃんとしなきゃいけない。
分かってたけど、怖い。自分と向き合うのも、過去と向き合うも。
だけど、あったかい。ギュって握られたこの手。応えたい。その手をそっと離して、ベランダに出た。
「もしもし」
藤原「はぁ、お前やっと出た。どう言うことやねん」
「何が？」
藤原「何がちゃうやん。卒業ってなんやねん」
「何って、そのまんまやで。卒業すんねん」
藤原「なんで」
「なんでって、そんなん分かってるやろ？もう私はそこにおらんでもええ。私のおるべき場所はそこやない。新しい時代を丈一郎達が作っていくんやん」
藤原「なんっでやねん、」
「やから、」
藤原「お前は俺を置いてかんのやなかったん、」
消えてしまいそうなその言葉に心臓が締め付けられる思いやった。
違う、そうやないよ。ほんとはずっと、いや、そうなんかもしれん。そう、置いていくねん。
「ずっと一緒になんて、おれへんよ」
藤原「……なんでなん、ちゃうやん、やって俺ら、すきって、すきやって」
「好きやった。ほんまに、大好きやった」
藤原「俺も、好きやで？」
「うん。でも、ごめん」
藤原「いやや！無理やもん。お前がおらんとか無理や！なぁ、ひとりにせんとって」
「ひとりやないよ。なにわ男子がおるやん。Aぇもリトかんも、みんなおるよ」
苦しくて吐きそうや。好きで、好きで仕方なかった。大好きでたまらなくて、好きすぎておかしくなった。
あの夏の日の煌めきは忘れられない。
でも、大切だから離れよう。守りたいから離れよう。
「丈一郎、どんなに離れたって応援してる。私が丈一郎の一番のファンやもん。なにわ男子、結成おめでとう」
涙を流すことさえ許されない気がした。目を閉じて、息を吸って、「じゃあね」って。バイバイじゃ寂しくて、でもまたねとも言えんかった。
じゃあね、私の初恋。
じゃあね、私の恋心。
大好きやで。
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やっぱり一筋縄ではいかないこの2人。離れる時間も必要なはず。丈くん、このままでは終われないよ(終わらせたの私だわ)
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rrrr(プロフ) - 丈くんといちゃいちゃ見たいです！あと西畑くんと仲直りしてほしいです！ (2019年11月22日 19時) (
レス) id: 5de1dbfa32 (このIDを非表示/違反報告)
ラッコ - 無理言って申し訳ありません！Travis出演の素敵なお話ありがとうございました！嬉しかったです！！今後も更新楽しみにしております (2019年8月29日 12時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - まなさん» ありがとうございます！無知により失礼しました。修正致しました！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: f81c6301ac (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 如恵留の川島が違ってるみたいです！ (2019年8月17日 20時) (レス) id: 5d5f7ff18d (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - トラジャ出して頂きありがとうございます!!! 更新頑張ってください!!!! (2019年8月17日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2019年4月3日 12時
