お姫様は関西Jr.でした。８

■丈一郎 ページ1

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なんだかんだAん家久しぶりに来た。春松竹が始まって、うまくお互いタイミング合わんことが多かったし。




「じょーちろー？もうすぐ飛鳥やでー？」

「わーってるわ。お前ほんっまに静かにしとけよ？」

「さすがにそこはちゃんとするって」





ただ、泊まるということはバーチャルの方を見られるということで、それだけはマジで嫌。けど、しゃーないやん。仕事やし。




「あっち行ってよっかー？」

「…ええって。ここおって」

「んー」




嫌は嫌やけど、離れられる方が嫌。Aを無理やり隣に座らせて、カメラを準備。興味津々て感じで覗き込んでくるAが可愛くて、その頭を撫でてたらそのままコテンて膝に。


こいつこのまま寝るやつやん。まぁ、それはそれでえっか。なんて思ってたら時間になってしまって、いつも通り始めてたら、Aが思いの外真剣な顔で見てたからなんか緊張する。




「いやー、星空がな？ほんまアホでさぁー。あいつこの前日本史の時間に、ホトトギスのやつなんて言うたと思う？ホトトギスって何って！もう泣く泣かんの問題ちゃうねん！！あ、星空がホトトギスって鳥やねんってー！って。そんなんみんな知ってるから！！」




いつも通り星空の話をして、コメント拾って、もらった絵を紹介しようと思ったけど、絵的に立たなあかんくて、めっちゃ目線でAに訴える。



キョトンてした顔してたけど、すぐ理解したんか、俺の膝から降りてこっちを見てた。絵を紹介し終わったら、また膝に戻ってきて、なんか猫みたいで思わず笑ってしまった。



そしたら、コメントでなんで笑ったん？みたいなんがめっちゃあって、やば、これ絶対後で怒られるやつ。




「ごめんごめん、なんかみんなのコメント面白いなーと思って笑ってしまった。すごい、俺のこと見てくれてて姫からの愛を感じてます」




なんて言いながらA見たら、めっちゃニヤニヤしてるし。最悪。軽く頬をつねったら不満げに睨みつけられたけど、お前が悪い。



その後はいつも通り進められて、なんとか30分終えることができた。




「あーーー、いつも以上に疲れた」

「あはは、途中やばかったなぁ」

「ほんまさぁ、」

「私悪くないで？！」

「そうやけど、もうさぁ、」

「ふふ、でも丈一郎が飛鳥してるとこ見れてよかった。お疲れ様」





なんやねんそれ。そんなん頑張ってよかったとか思ってまうやん、ばーーーか！！



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