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専属の運転手に行き先を伝え、
着いた先はハイブランドが建ち並ぶ街。
紫耀は車から降りた後、
手を差し伸べて私が降りるのを補助してくれた。
何故ここに来たのか謎で首を少し傾げながらも
先行く紫耀の後ろをついて行く。
一角にあるファッションブランドに入り、
「いらっしゃいませ、平野様。こちらへどうぞ。」
スタッフに案内されるがまま入ったのはVIPの部屋。
あ「ここで何するの？」
未だ状況に理解出来てない私。
シャンパンが注がれたグラスと甘いチョコレートが出されて
紫「服、一着だけだと不便でしょ？」
私の質問に答えた紫耀はシャンパンを一口飲んだ。
あ、そういうことか。
わざわざ私の服を買いにきてくれたって事ね。
やっと状況を理解することが出来た。
数分後、二人きりだったVIPにいくつものハンガーラックを数名のスタッフが運んできて
ズラーッと並んだ洋服や靴、バッグ。
紫耀の方を見ると
紫「好きなの選んでいいよ。」
って言うからお言葉に甘えて、服選びを始めた。
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ねぇ、さっき「好きなの選んでいいよ。」とか言ってたの誰だっけ…？
そんなこと言ってたくせに私が選んだ服を試着して見せたら
紫「…まじで言ってる？」
眉をピクピクさせ、引き攣った表情を露に出してきて
しまいには
紫「これとこれとこれ。着てみて。」
紫耀が選んだ服を試着して
プチファッションショーが行われる始末。
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作者名：rion
| 作成日時：2018年9月7日 10時
