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それからは言ってた通り、彼はほとんど帰ってくることはなくて
時々、夜中に目が覚めた時リビングから紫耀の声が聞こえてくるから帰ってきたんだなって思っても
朝起きてリビングに行けば彼の姿はもうない。
買ってきてほしい物がある時は紫耀が渡してくれた紙に書いてある番号に連絡して頼むと
黒服の女性の人がすぐに買ってきてくれて。
私は部屋から一歩も外に出ず、引きこもり状態だった。
シーンとした広い部屋には私一人。
テレビを見るのも飽きたし
置いてあったDVDも全部見ちゃったし
特に面白いこともないから毎日が退屈で
飽きてきた。
このマンションの周辺を散策でもしようかなーって思い立ち、
部屋を出ようと玄関で靴を履いていたら
あ「あ。」
あの日助けてくれた時振りに顔を合わせる紫耀が帰宅してきた。
紫「何してんの。」
あ「…お散歩でもしようかなって思って。」
何か言われるのかなって少し身構えてると
口を真一文字にして考え始めた彼。
少し考えてから携帯を取り出して誰かに電話したかと思えばすぐに切って
紫「よし、出掛けるぞ。」
突然私の手を引いて部屋を後にした。
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作者名：rion
| 作成日時：2018年9月7日 10時
