39(sho side) ページ39
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そんなの、ハイとしか言いようがない。
100％守り抜く保証なんて、俺にはない。
だから今までだって特定の女を作らなかった理由の一つでもあった。
だったら素直にAを家に帰してあげたほうが一番安全だ。
紫「…分かりました。」
「君が物分りのいい奴で良かったよ。
それじゃ、念のためこの制約書に署名を頂けるかな。」
出された用紙には"今後一切九条家とは関わらない"という規律が書き記されていて。
一番下に署名と書かれた文字の横にペンを走らせ、自分の名前を書いた。
「これで今後一切娘とは…「ボス、お取り込み中すいません。」
九条社長の話を遮るように部下が慌てた様子で部屋に入ってきて
「実は…」
俺に耳打ちをする。
部下の言葉を耳にした瞬間、体が瞬時に動いて
俺は部屋を飛び出た。
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廉「おい紫耀っ、お前どこ行くんや。」
部屋を飛び出してすぐ廉に捕まり、引きとめられる。
紫「Aが拉致られた。」
廉「んで、お前は行くんか？
アホちゃうか。一人の女のためにお前が助けに行く必要ないやろ。
そんなん下のもんにやらせればええ。お前は他にも…「Aは他の女とは違う。」
誰かに媚びることをしない。
この世界に迷い込んできた猫のくせに
どこか強気な態度と目
だけど、笑った時の笑顔は俺にとっては眩しくて
弱気なとこなんか一切見せない。
その辺の女とは全く違う。
紫「この街のトップは俺だ。どうしようかは俺が決める。」
眉間に皺を寄せ、有無を言わさない圧をかけて睨みつける。
廉「…はぁ。ほんまうちのボスは自分勝手すぎて困るわぁ。分かった。じゃあ俺もついてくわ。」
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作者名：rion
| 作成日時：2018年9月7日 10時
