紅一点の白雪姫は。 (ページ4)

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「この部屋、好きなように使っていいよ。」

彼の車に乗せられ、車を走らせること30分。

都内一等地に佇む高層マンション。

厳守なセキュリティ管理されてるそこの最上階が彼の部屋らしい。

あ「…あなたは？」

モノクロで統一され、

限られた家具しか置かれてなくて

「俺はほとんど外に出ちゃって帰ってくること少ないから。」

なるほど。

通りでこの部屋からは生活感が感じられないわけだ。

「じゃ、俺はもう行くから。なんか必要なもんあったらここに連絡して。」

そう言って近くにあった紙にペンを走らせ、私に渡す。

そしてそのまま玄関に向かう彼を

あ「まっ、待って！」

引き止めて

こちらに振り向いた時に

あ「名前…聞いてない。」

まだ聞いてなかった名前を聞いた。

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「…紫耀。」

あ「紫耀…さん…」

紫「紫耀でいいよ。」

自分の名前を名乗った後の彼は最後に柔らかい微笑みを向けた後、足早に部屋を出た。

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