▼私のじょーくん！ ページ3
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今日の公演は本気でやだ。まぁ、別にええけどさ。なんやねんあんなキメキメにセットしてさぁ。似合ってないねん。バーカ。
向井「顔」
「うっさい」
向井「ほら次の曲行くで」
「はぁい」
ステージに上がって、がっつりファンサ曲。康二と花道行ったり、ちっちゃい子に絡みに階段の上行ったりやりたい放題。
いやまぁ、ファンの子からはめっちゃ睨まれたりもするけどな。そんなん見えへんフリ。いちいち気にしてられん。
西畑「えー、それではみなさんここからMCに入りたいと思いますのでお席にお座り下さい」
MCに入ってしまえば、しばらくは休憩。わたしMC出てないし。髪の毛直して、化粧し直そうと思って一旦楽屋に戻れば、後ろから付いてくる足音。
藤原「A」
「…なに」
藤原「いや、」
後ろには気まずそうに話しかける丈一郎がいて、会いたくないのになんで来るんだって悪態をつきたくなるのを必死で抑えた。
いやや。今日の丈一郎は嫌い。
私のものやない丈一郎なんて、嫌い。
藤原「なぁ」
「触らんで！」
藤原「A」
こんなのいつものこと。公演が始まればそのうちの何日かはこんな感じ。その日が終わってしまえば元通り。そうお互い分かってるのに、何故か近づいて傷に塩を塗り込もうとする。
丈一郎の手を跳ね除ければ悲しそうにその手を見つめてて、そんな顔をさせたいわけじゃなくて、ただ妬いてるだけなん。
そんな私の気持ちなんてもちろんバレバレで、いつもより強く抱きしめてくる腕は突き放せそうにない。
「いや、きらい、丈一郎なんかきらい」
藤原「うん」
「いやや、きらいや」
藤原「うん、ごめん」
「今日は笑ったらあかん。客席なんか見んで」
藤原「うん」
「……彼女なんて呼ばんでよ」
私だけのあなたでいて、なんて言えない。あなただけの私にはなれないもの。
だけど、嫌なものは嫌。かっこいい丈一郎も、可愛い丈一郎も、アホな丈一郎も、全部全部知ってるのは私だけでいいのに。
どうして彼女なんて作ったの。
いつから私たち間違えたの。
藤原「A、好きやで」
「……もっと」
藤原「好き。大好き」
「じょーいちろ、」
藤原「うん」
昔から気付けば隣にいた。ずっと一緒だった。きっと好き同士だった。
それでも、交わらなかった。
先に恋人を作ったのは丈一郎だった。
それは幼さ故か、立場故か。
そんなの一生わかるわけない。
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なや - 晴太郎が年上のお姉さんのほうにちょくちょく出てくるから気になって仕方ないです！頑張ってください！ (2017年4月14日 23時) (
レス) id: 972acb31ee (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - コメント失礼します いつも楽しみにしてます！パート4のパスワード教えていただけませんか？ (2017年4月13日 0時) (レス) id: 6a54daccde (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2017年4月9日 9時) (レス) id: 2944c5a0aa (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - とても気になります！良かったらでいいのでパスワード教えてくれませんか？ (2017年4月7日 21時) (レス) id: a255272259 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント失礼します。 いつも楽しく読ませて頂いています！続きが気になるので、パート4のパスワード教えていただけませんか？ (2017年4月7日 20時) (レス) id: b456d9a872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2017年2月6日 21時
