▼嫌いです！(晴太郎side) ページ15
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ああ、帰りたい。
俺はどうしてこんな撮影をしなあかんのや。
「おねがいしまーす！」
スタッフ「お、Aちゃん大学生っぽいねー！」
「あはは、若作りしちゃいましたー！」
スタッフ「前室にケータあるから軽くお昼食べちゃってー！」
「はーい！」
ファッション誌の企画で、年上との恋愛をテーマに写真を撮る。
俺が男子高生役。あの人が女子大学生役。いやいや、確かに年齢は合ってるけど！
「そんな顔で撮る気？」
全く読めない表情で近づいて来てそんなセリフ。
やっぱり嫌いや。
俺の気持ち知ってこうやって近づいて来るんやから。
「仕事はちゃんとしますよ」
「ふーん」
聞いといて興味ないんかい。
まぁ、持たれても困るけど。
「なぁ」
「はい？」
「ももちゃんにフられたん？」
「は？」
「あ、やっぱフられたんか」
「馬鹿にしてんすか」
「んー別に？興味ないし」
はぁ？！？！
ほんまこいつどんな性格しとんねん！！！
頭おかしいんか？！？！
「ただこれからあの子と大晴がイチャイチャしていくのを間近で見なあかんのや。しんどいね」
「…別に」
「んふふ、顔に大晴くんムカつくって書いてある」
机の上に頬杖ついてニコニコして俺を見つめてくる。
ゾクっとした。
怖い。
嫌悪感とかじゃない。飲み込まれそうな恐怖感。
「辛くなったらいつでもおいでよ」
「は…？」
「慰めて、あげる」
全身に鳥肌が立って、血が遡るみたいに熱くなった。
机の下でぶつかる足に無駄に動揺する。
目を逸らしたいのに逸らせなくて、見つめ合ってしまうこの状況は一体なんなんだ。
「あ、あんたに慰めてもらうわけなんかないやろ！」
「んふふ、そう言うと思った」
こっちを見るな。
俺は、俺はお前なんか嫌いや。
大嫌いや。
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なや - 晴太郎が年上のお姉さんのほうにちょくちょく出てくるから気になって仕方ないです！頑張ってください！ (2017年4月14日 23時) (
レス) id: 972acb31ee (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - コメント失礼します いつも楽しみにしてます！パート4のパスワード教えていただけませんか？ (2017年4月13日 0時) (レス) id: 6a54daccde (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2017年4月9日 9時) (レス) id: 2944c5a0aa (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - とても気になります！良かったらでいいのでパスワード教えてくれませんか？ (2017年4月7日 21時) (レス) id: a255272259 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント失礼します。 いつも楽しく読ませて頂いています！続きが気になるので、パート4のパスワード教えていただけませんか？ (2017年4月7日 20時) (レス) id: b456d9a872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2017年2月6日 21時
