▽自分の気持ち ページ45
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ずっと前にのんちゃんに教えてもらった個室がある静かなお店。運ばれてきた美味しそうなご飯にはどっちも手をつけてない。
静かに時が流れて、きっとれんれんは私から言いだすのを待ってくれてて、でも何から話せばいいのか分からん。
吉岡「もも」
「う、ん」
吉岡「全部聞かせて？一から、全部」
れんれんは本当に優しい。整理できてない私の頭の中も、話し辛い私の心境も全部全部汲み取って、言葉を選んでバトンを渡してくれる。
きっと大晴がれんれんに頼んだんやろなぁ。
さすが大晴、やな。
「…っ、うぅ、あ、のね、」
吉岡「ゆっくりでええよ、大丈夫」
「たいせっに、好きって、言われて、でも、こうしろうくんがぁ、はれたんもおるし、もう、なんか、なんか、」
拙い言葉だったと思う。話し終わって自分が何を話したのか全く分からないほどにグチャグチャに言葉を紡いで、モヤモヤを吐き出した。
宏志朗くんへの叶わない恋心。
Aさんへのどうしようもない劣等感。
気付かざるをえない晴太郎からの気持ち。
家族のような親友のような存在だった大晴からの告白。
全部全部消えてなくなればいいのに。
吉岡「みんなひどいなぁ。ももにぜーんぶまかせて。ももは何にも悪くないよ。ただな？ちょっとタイミングがずれちゃっただけ。一つづつ解決できたらよかったのになぁ？全部一気に来ちゃってしんどかったよなぁ」
「れ、ん、れんっ、」
吉岡「うんうん。もう泣いてええからな？いっぱい泣き？」
れんれんの優しい言葉に涙が止まらなくて、悪くないって言ってもらえたことになんだか安心できて、少しだけ気持ちが落ち着いた。
吉岡「さぁ、食べよっか」
「へ？」
吉岡「だってお腹すいたやろ？あしたも公演あるし。体力つけとかんと」
「あ、うん」
吉岡「ほらほら食えよ〜」
ニコニコしながら食べ物を取り分けて、ほらほらって渡してくる姿はお母さんみたいでなんか笑えてきた。
暗い、しんみりした空気にならんでよかった。
吉岡「ゆっくり答え見つけていこう。みんなちゃんと待ってくれるよ」
れんれんはそれ以上何も言わんかった。
でも、それがれんれんらしくて、ありがたかった。聞いてくれてありがとう。受け止めてくれてありがとう。
れんれんがいてくれて良かった。
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彩(プロフ) - 龍太くんとの絡みが見たいです！ (2018年7月2日 20時) (
レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
ふなめろん(プロフ) - 丈一郎くんとのお話がほとんど似た内容というか表現、言葉でTwitterに載せられてますがaoiさんではないですよね(>_<)？大丈夫ですか？ (2017年6月28日 3時) (レス) id: 85cd6ef50d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャスミン - お姉さんの名前が出ててビックリした。 (2017年3月31日 16時) (レス) id: e4efacc99d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！毎回この通知がくるとワクワクします！私は主人公ちゃんがすきです！過去の話すごく気になります！ (2017年2月4日 13時) (レス) id: 0de130e4a5 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんの過去の話？(少し触れていたやつ)を回想として見たいです！ (2017年2月2日 9時) (レス) id: 20d02c6305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月28日 19時
