▼もやもや(柊和side) ページ31
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「あー、とーわやんっ」
可愛い笑顔とヒールをカツカツ鳴らしながら俺に近付いてくるAさん。
相変わらず綺麗やなぁ。スタイルいいし。
「今DKたち撮影中ちゃうん？」
「あ、なんか機材止まって待ちになりました」
「え、まじ？ほな宏志朗暇かなー」
Aさんはいつも俺なんか相手にしてくれんくて、宏志朗ばっかり。
俺と宏志朗、何が違うんやろうなぁ。
「戻らんの？」
「時間あるしAさんと話したいなーって」
「えー、なにそれ可愛い」
どう、何を言えばAさんが喜ぶのかなんて分かってる。
多分宏志朗より女の人との接し方は上手いはずやねん。
あ、宏志朗のそういう不器用さを楽しんでる？Aさんならあり得るな。
「もー！なーに考えてんの？私とお話しするんじゃないんですかー！」
あざといなぁ。口を尖らせてこっち見て！なんて言えて、それを可愛いと思わせれるってすごない？
「どーせ柊和の頭の中はももちゃんばっかりやもんねー」
そんな嫉妬ともとれる発言に深い意味なんてないんやろなぁ。
そりゃあ、ももは可愛い。守りたいって思うような大切な女の子。でも、ももには大晴がおって俺なんてどんなに頑張ったって叶いっこない。
「そんなことないっすよ。今Aさんで頭いっぱいですもん」
「ふふ、えらい男らしくなったな」
もちろんAさんを好きになったところで叶わへんなんてことも分かってる。
けど、それでも、ももにはない僅かな可能性。
「そろそろ男って分かってもらおかなぁって」
「分かってんで？やから、誘惑してんの」
もしかしたらいつか、何かが、なんてアホみたいな夢物語。
Aさんはからかってるだけ。こうやって俺をからかって宏志朗に嫉妬させたいだけ。
それでも、その甘い誘いに乗ってしまいたい。
「俺アホやからそういうの引っ掛かりますよ？」
「どうぞ？」
ゼロじゃない。それだけで、なけなしのプライドが守れる気がする。
そんなアホみたいなちっぽけな男やねん。
「柊和」
初めて触れた唇はとんでもなく柔らかく感じて、甘かった気がする。
「あは、チューしちゃったぁ」
「もっとします？」
「んふふ、それはだーめ。私のことほんまに好きになったら考えてあげる」
その偽りの関係で俺を満たしてほしい。
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彩(プロフ) - 龍太くんとの絡みが見たいです！ (2018年7月2日 20時) (
レス) id: eee4c66918 (このIDを非表示/違反報告)
ふなめろん(プロフ) - 丈一郎くんとのお話がほとんど似た内容というか表現、言葉でTwitterに載せられてますがaoiさんではないですよね(>_<)？大丈夫ですか？ (2017年6月28日 3時) (レス) id: 85cd6ef50d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジャスミン - お姉さんの名前が出ててビックリした。 (2017年3月31日 16時) (レス) id: e4efacc99d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！毎回この通知がくるとワクワクします！私は主人公ちゃんがすきです！過去の話すごく気になります！ (2017年2月4日 13時) (レス) id: 0de130e4a5 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんの過去の話？(少し触れていたやつ)を回想として見たいです！ (2017年2月2日 9時) (レス) id: 20d02c6305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月28日 19時
